カヤック

2021年09月22日(水)

大村湾 漕査 第26レグ(大音琴〜千綿宿)

2021年8月30日に漕ぐ。

拡大可能

この日は大音琴の集落にある漁港から船を出して千綿方面へ漕いでゆく事にする。
音琴港には朝8時に到着、カヤックを組み立てる良い場所が見つからなかったのでスロープ端を使って準備をした。
組み上げつつ額と身体はうっすらと汗ばむ、暑いぞ。

この日も接続部(チャンネル)が割れる、最近よく壊れる。すぐに予備と取り替えた。

余談ではあるが、アルピナ2のこの部品(チャンネル)は1つ400円もするので高いと思う。
ちなみにモンベルのフォールディングカヤックの場合、同じ様な部品でも200円ぐらいである。
この旅のあと僕はこの部品をまとめて購入したのだが輸送料もかかるためついでに浮力体のLサイズを追加購入した。

準備完了。

出艇。漁船と入れ替わりで音琴港から出て沿岸沿いを進む。左手には走っている車が見え国道205号線だろう。
今日は月曜日なのでみんなが働いている中遊ぶのは気が引けると同時に気分が良くもある。

こんな時は「諸君あくせく働いてご苦労さん、ワシは遊ぶ、まあ頑張ってくれたまえ、ガッハッハ」
などと厭味ったらしく言うのがアウトドア業界のしきたりである。
ちなみに言われた方は地団駄を踏んで悔しがるのが様式美となる。

さて、港を出て前を見ると少し離れた場所に見えるのが『宇瀬』だ。

宇瀬の様子、鳥が沢山が止まっている。

30〜40m程度の瀬には水鳥がたくさん止まっていた。トンビに、ウミネコ、アオサギあたりだろう。トンビやアオサギは警戒心が強いので近づくとすぐに逃げる。宇瀬の写真を数枚撮って離れる。

宇瀬付近の海底の様子。

また海の上を漕いでいると、ウミネコが飛び立ちカヤックの前を何羽も通り過ぎてゆく、目の前数メートルに滑空している鳥が見えとても気分が良い。

この周辺は海岸線が砂浜が多い。

しばらく漕いで次に来たのが彼杵港。
潮止め堤防の中に入って進み、港の東にある特大のスロープへ上陸する。

あまり使われていないスロープは牡蠣などの殻が付着しており、フォールディングカヤックでは上陸しにくい事も多い。

スロープから堤防を歩いてみると、チヌの姿が見えたのでルアーを投げるが相変わらず無反応。
堤防近くを泳いでいるチヌは岸壁についている貝や藻などを食べているとも言う。
すこし堤防の上を歩いてすぐに出発。

次に見えてくるのが彼杵川の河口、遠浅になっているのだろう釣師が膝まで入って魚を釣っている、シーバスを狙っているのだろう、釣りの邪魔にならないように気持ち巻いてゆくのだが、この場合どのくらい巻けば良いのかいつも考えてしまう。100mも離れていれば十分かと思うのだが、目測の100mは感覚がよくわからない。いつもは釣り人とあまり目をあわせないようにしているのだが、チラッと釣師を見ると動きを止めてこちらを見ているような気がした、そそくさと退散、と言ってもカヤックはそんなに速くは動けない。

彼杵川の河口近く。

そして最終的には千綿宿にある港へ入る。集落の中にある小さい港からスロープに上陸する。
港にはおばあさんがいて椅子に座っている、海を見ながら何かを考えている様子だった。
人生の晩秋に海を見ながら何を考えているのだろう、昔の事を思い出しているのかな。

千綿湾はスロープあり駐車場ありでカヤックを出すには過不足ない場所と判断し今日はここで引き返す事とする。
路地に入ると自販機があり、冷たいペットボトルを買いノドを潤した。

湾内は魚釣り禁止だが、川を挟んだ堤防には釣り人の姿も見られた。
港の様子。
駐車場、ここでカヤックを組み立てられそう。

帰りは黙々と漕ぐが太陽は背中から、柔らかな風が前から吹いてきて気持ちが良い。
気温は高くても空気は秋らしく爽やかだ。途中何度か止まって竿を出すが釣果なく、音琴港の手前の宇瀬付近でチヌを一尾釣り上げて納竿。

今日も良く遊んだね、家に帰ってビールが飲みたいよ。

これにて本日の漕遊を終了とする。

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