登山
2020年10月14日(水)
白岳で登山
2020年9月27日に登る。
長崎県の佐世保市と松浦市の市境に跨っている白岳を歩いてきた。
まずは白岳の大まかな位置から、佐世保市の最北端に近い位置にあり、長崎県でもかなり北の方に位置している。下の地図で赤いマーカーの位置にある。
白岳へ登るためには、白岳自然公園から登り始めるのが良い。
ここは国民保養地として指定されていて多目的広場やキャンプ場などがある。
この公園には大きい駐車場があり、お手洗いと自販機まであるので登山の出発地点として最適だと言える。
白岳は遠くからも目立つのか、海上からは航海の目印として使われてきたそうだ。
白岳は、江迎、吉井、松浦市御厨にまたがる標高三七三メートルの山である。丘陵上にそびえるので、頂上からの眺望は俯瞰的で遠望ができ、海上からは航海の目標として活用されていた。北松玄武岩類の後期 斑状 玄武岩で出来た岩石で、ホソバヤマジソ・ニシノハマカンゾウ・ダンギク・ウンゼンマンネングサ・シラン・ヒオウギ等の希少植物が多く育成する。ホソバヤマジソは、かつて九州と中国大陸が陸続きであった頃の残存植物であると考えられている。これらの植物群を保護するために区域全体を文化財として指定している。
佐世保市教育委員会
鳥居を潜って進むと、デコボコした石階段を登り、ほどなく白岳神社へ着く。
ガイドブックで見るとこの神社から左側へ向かうとあるのだが・・
踏み跡らしきものが見つからない(良くみると有るような気はする)
僕の経験上、このように踏み跡が怪しい場合は、だいたい間違っているので、ガイドブックを何度か読み返すのだが、やはり間違って無い。
じっくり見るとうっすらと踏み跡はあるのだが、進んでみるとすぐに踏み跡を見失う。少し進むと右上に岩場が見えてきたので、間違いではなさそうだ。
岩の右側を登って岩の上へ出た。
岩の上へ出ると、奥の方に歩きやすそうな凹みがあるので、トラバースして渡る。登り始めた場所が右すぎたのかもしれない(?)
岩場を慎重に登りながら、ガイドブックでは技術度は最低クラスだったのを思い出していた。簡単と言えば簡単だが、グレーディング表示には若干疑問を感じざるを得ない。
岩場を登り切ると、大きい崖の上に出る、左右へ伸びていて歩き回る事ができる。周辺を見ると踏み跡がしっかりとあるので、出来るだけ外さないように歩く。
崖の上を歩いていると、可憐な花が目に入ってきた。
今日はこの花を見にやってきた。
ダンギクは、日本・中国・朝鮮半島・台湾に分布するシソ科の多年草だ。
日本では、九州の長崎・対馬・鹿児島の一部でみられる希少性の高い植物。
日当たりの良い岩場や急斜面に群生する。
※多年草とは、同じ株から何年も枯れずに続けて花を咲かせる植物である。
現在では環境の変化に伴って自生地が減少し、環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類に登録されている。このような希少植物は環境に依存して生きているため、盗掘しても育てる事が難しい、掘り返して持って帰るなどしないで欲しいと思う。
崖の上の踏み跡をたどって進むと、山の中に伸びている強い踏み跡がある、ここから山頂を目指せる。
白岳の山頂へはすぐに到着する。
白岳は標高は373メートル、丘陵上にそびえており、山頂からの眺望は俯瞰的で遠望が効くそうだが、今は四方が立木に阻まれており展望が無い。
また全体的に雑草が生えており、居心地も良くは無い。
この後は、山頂から戻って、崖の上へもどりそこで昼食をとった。
しばらく崖の上でオヤツなどを食べ、景色を眺めた。
優しい風が吹いてきて、うっすらとかいた汗もひいてゆく。
標高は高くは無いが、この場所からの眺めは素晴らしく気持ちが良い。
熱いお茶を飲みながら、景色をひととおり満喫した。
この後は山頂へ戻り下山する。
下山路は山頂からは東側の斜面にある。
今日はガイドブックを参考に、時計回りで崖を登っての山行だったが、反時計回りで崖を使っての下山はオススメできない。崖を下るのは登る以上に難易度が高いためリスクが高まる。気をつけていただきたい。