カヤック
2018年11月16日(金)
カヤックで長崎空港(箕島)一周(2)
長崎空港(箕島)の裏を漕ぎ進めて行くが、橋の部分を過ぎてからも、島の急峻な斜面に樹木が生えている事や、海岸線が蛇行している事、水際は岩がちである事など、特に変わりは無い。
まったりとカヤックを漕ぎながら、風景を眺めて楽しむ。
進んで行くと箕島の北側の海岸線へと着いた。
箕島を見る事が出来るのはここまでだ。
左手には滑走路が見えてきた。
ここからは長崎空港の滑走路と並走し、空港の北側へと進んで行く。
滑走路の横を漕いでいると、黄色い自動車が走ってきた。
もしかして僕の事を見に来たのだろうか・・。
車が停まって中から人が出てきたのが遠くから見えた。
定時の見回りかな・・。
しばらくして、車は帰っていった。
怒られなくてよかった。
(何も悪い事はしてないはずだが・・笑)
ここから海況が急変する、今までになく波が出てきた。
波長の長い波と、短い波が同時にやってくるような感覚だ。
(大きい波、小さい波と書くと大げさな気がするのでこういう書き方になる)
外洋で本格的にカヤックで遊んでいる人からみると大した波では無いのは明らかだが、
いつも穏やかでな大村湾で遊んでいるので、ちょっとでも波が出てくると緊張が高まる。
艇が転覆するような大きい波では無い。と思う。
正直なところ、アルピナ2がどのくらいの波まで耐えられるのか、経験不足でわからないのだ。
人は未知のものに恐怖する生き物だと思う。
知らないから怖い、頭の中で勝手に想像をふくらませるのだろう。
僕の場合はちょっと大げさかもしれない。
斜め前から波がやってきた。
波がやってきても、カヤックは波の上へ乗り上げ、波が通りすぎると、何もなかったように海の上へ浮かんでいる。
感覚としてはアルピナ2はとても安定しており、全く危なげないのだが、転覆する限界値やしきい値がまったくわからない。
しかしそれにしても、風はほとんど無いのに、なぜ波が出てきたのだろう。大村湾の北側で気象に変化があったのか、こちらにまで影響が及んでいるのか、たしかに今日の空はどんよりとはしている。
とりあえず漕いで船を安定させる。
カヤックは漕いでいる時が一番安定感がある。
ここからは急いで帰ろうと思う。
完全に消化試合モードに入る。
波の高さの測り方だが、波の一番高い所と、一番低い所の差を単純に測るようだ。
感覚的には今の波は40cm〜50cmぐらいあるかなぁ?といった所だが、実際はもっと小さいかも知れない。
おそらくシーカヤックが転覆するのは単純にバランスの問題だ。どんなに大きい波が来たとしてもバランスさえ保てれば波の上を乗り越して転覆する事は無い(はず)
空港北側の先端を周ってからは、一直線に大村海岸を目指す。
無事に大村海岸へ到着。
思ったほど疲れは無い、ただひたすらに腹が減った。
とりあえず、今年の海遊びはここまでとする。
今年はじめてカヤックに乗り始めたが、カヤックというのはなかなか良いものだ。
来年も大村湾を中心に遊び、大村湾のすべての島をこのホームページで紹介することが、このブログのしばらくの目標になる。
島の管理者の方、地主の方がここを見ていたら、ぜひ上陸の許可をいただきたい、うちの島紹介してよ、とか、最近自分の島見てないんだけどちょっと見てきて?とかでも大丈夫です(笑)
よろしくお願いします。
最後に今回の船旅のGPSでの航跡を掲出しておきます。
カヤック
2018年11月13日(火)
カヤックで長崎空港(箕島)一周(1)
2018年10月14日
今年最後の海遊び、という事で前からやってみたいと思っていた『長崎空港一周』で遊んできた。
いつもの様に大村海岸でカヤックを組み立てて出発。
お昼になったら海の上でパンでも食べようと思って買っておいたのだが、
自宅に忘れた事に気がついたのは、長崎空港の滑走路誘導灯に到着したぐらいの時。
軽く目眩と絶望を感じたが、飲水はあるのでダイエットのつもりで漕ぎ進める事とする。
長崎空港の三角のテトラポットを横目に進むと、緑に覆われた陸地が見えてくる。
これが『箕島(みしま)』だ。
今回の船旅は、長崎空港の裏側ってどうなってるの?という素朴な疑問からはじまっている。
長崎空港は箕島という有人島を造成し埋め立てて作った、世界初の本格的な海上空港なのだという。
箕島は長崎空港の一部として利用されていて、島の陸地の大部分は形は変わったが残っている、その一端にふれる事ができる場所が、長崎空港の(大村市側から見て)裏側と言うことになる。
ここには在りし日の箕島の一部が残っているのだ。
急斜面は緑に覆われていた。
海岸で干潮時に現れる陸地を『潮間帯(ちょうかんたい)』と言う。
潮の干満により露出と水没を繰り返す部分といえばわかりやすいだろうか?
どんな島でも必ず所有者や管理者がいるものだが、この潮間帯には地権者の権利も及ばないのだと言う。箕島も潮間帯には上陸する事が出来るかもしれない、しかし空港という特殊な立地もあって確実な事は言えない。
無用なトラブルを避けるため上陸しない事とする。目視で十分だろう。
島の南側から、裏側へと回り込む。海面から岩が飛び出している。
この崖(島の一番南端)の上あたりにかつては『小泊(おどまり)』の集落があったはずだ。
さあ、ここからが島の裏側だ。
空港裏側の岸近くを漕ぎ進める。
全面が緑に覆われている。海岸線は蛇行している。
漕ぎ進めて行くと、緑が少ない部分が出てきた。
この部分はかつて箕島の中央部分で2つの島がくっつき合っている細い部分だ。
近寄って行くと意外なものが見えてきた。
橋だ・・。
しかし良くみると橋のようだが、橋ではなかった。
google mapsなどで長崎空港を俯瞰から見ると、敷地内には水路のようなものがあり、
かつてはこの部分がその水路とつながっていた様に見える。
だが、今は海と水路は工作によって完全に隔たっている。
カヤックの全長は4m30cm、この場所は僕のカヤックにとっては少し狭く感じる。
ゆっくりとパドルを海に挿して、近寄ってみた。
長崎空港の裏側にこのような場所がある事を知らなかったので、知ることが出来て嬉しくなった。
特に何か悪い事をしているわけではないのだが、こんな場所でウロウロしていたら、ガードマンがやってきていろいろ面倒かもしれないので、長居は無用と立ち去る。
それにしても、だんだん腹がへってきたぞ・・。
などと思いながら漕ぎ進めてゆく。
つづく