登山
2018年10月20日(土)
長崎の山、多良山系について調べてみた。
長崎へやってきて初めての登山。
まずは大村市の背後にその存在感を示す、霊峰、多良岳に登ってみようと思う。
その前に長崎の山の事は良く知らないと言う人や、なによりも自分自身のために、これから紹介する多良岳を有する、山域『多良山系』について軽く調べてみたいと思う。
多良山系は、長崎県と佐賀県の県境に連なる山々の総称だ。その幅は東西に25km、南北に35kmにも及ぶという。この山々は長年にわたり、時代や場所を変えて、様々な種類の岩石が吹き出し形成された複合火山地帯なのだと言う。
この山域は、山頂に近い場所は急峻だが、全体的にはなだらかなところがひとつの特徴だと思う。
高さはそれほどでも無いが、標高のわりには山の懐が深い、そのため林道などを使って山腹にある登山口から登り始める山行スタイルが主となりそうだ。
全体的には緩やかなのだが、登山者視点でみるとなかなか急峻な印象を受ける。
実際に国土地理院の地図などを見ても、その特徴は顕著で、山頂に近い所は険しさがあるものの、全体的には大村湾の裾野まで、非常にゆるやかな等高線を描いているのがわかる。
また背後には有明海、目の前には大村湾が広がっており海に挟まれている格好となっているのも面白い。
昭和7年発行の『九州の山々』(北田正三 著)には多良山郡からの景勝が以下の様に紹介されている。
“大村湾の風光は驚くべきものがある。その内海の美しき波、四圍(しい=取り囲む事)の山々の倒影(水面に逆さにうつる事)、交通の至便、相まって将来必ず旅客の注意が集まるであろう。多良岳は登山の対象として興味多い山にも拘わらず登行する人も少なく、あまり知られていぬ点などは、大村湾の景勝と共に誠に惜しいものである。”
『九州の山々』(北田正三 著)
以上で多良山系の簡単な説明を終える。
他にも書ける事はあるのだが、またいずれ紹介したいと思う。
さて、次回から山行記録をつづってゆきたいと思う。