カヤック

2023年07月01日(土)

大村湾 西海市西彼町 千鳥島

さて今日のカヤック遊びだが、この日は大村湾の千鳥島へ行ってきた。
千鳥島は長崎県の西海市西彼町に属する島である。

大村湾では北西に位置し、堂島・千鳥島・焼き島・玉子島と並んでいる。
千鳥島とその北80mほど離れた場所にある堂島。
GPSの航跡、拡大可能。

千鳥島へは八木原港(という名前だと思う)が最も近い出艇場所だが、漕ぎながら釣りもやりたかったので、いつもの出艇場所(横浦)から船を出して北上しながら向かう事にした。

健やかな朝だ。

途中はできるだけ岸沿いを漕ぎながら進んだ。
水深は1m〜2mぐらいだろう、海底は砂地が多く、黙々とルアーを投げこむ(だがアタリは無い)
浅場に入り込んだマゴチやヒラメを狙っているつもりなのだ。
またこの季節、大村湾のどこでもキスが釣れるというが、海底を見ながら進むもキスの姿は見られない。

アプリのJM-Safetyを起動している。

途中は予め調べておいたポイントへ向かう。この周辺で最も水深がある場所だ。
ここで普段あまり使わないダイソーのタイラバを使ってみる。
タイラバは底までフォールさせて、着底したと同時に巻き始める、その後は一定の速度でただ巻き。

天気予報とは裏腹に風も強く船が流されるため、何度も漕ぎを入れながらの釣りだ。釣れる気がしない。本当に魚はいるのか、魚探が欲しくなってきたぞ。

昼まで粘るが何もつれないし腕が疲れてきたので、昼飯も兼ねて千鳥島へ上陸する事にした。

千鳥島へは東から近づく。

これが千鳥島だ。

こじんまりとした島で実に私好みである。
遠目に見ても高さもあまりなく、樹の間から島の中の様子もなんとなくだが伺うことができる。

千鳥島は長崎県西海市に属する無人島である。その大きさは周囲130m、面積は1,086平方mである、坪数で言うと328坪、ヘクタールで言うと0.109となる(当ホームページ調べ)

島の東の様子。あちらに見えているのは『堂島』である。
大村湾の島の多くが周囲に棚を持っているが、おそらく昔はもっと大きい島だったのではないか?
時間ともに波等に削られ風化し島が小さくなるのだろう。
こちらは島の北側。岩が面白い模様になっている。

カヤックで上陸できる地点は1箇所で島の南西側の浜だ。
この日は潮が満ちぎみだったため浜が小さかったので、若干強引に寄せた。

上陸した浜からすぐ近くに、古く小さな石祠が確認できた。島の南側である。

島の南側にある石祠。

石祠には文字が書かれている。千鳥・・までは容易に解読できるが、次の文字がよくわからない、だが指でなぞってみてわかった、ひらがなの「の」である。「千鳥の」で文章が終わるのはおかしいので、もしかして字か隠れているのでは?と思い、手前にある石をよけて指ですこし土をほじると予想外の文字「霊」が現れた。

『千鳥の霊』である。

これはこの島を訪ねた後でわかった事であるが、平敦盛の侍女※である千鳥姫がこの島に幽閉されていたという伝承が残っているらしい。「霊」と表現されていることから、千鳥姫がこの島で亡くなってしまった事は容易に想像ができる。姫の魂を供養しているのだろうか。

「霊」の文字を見た後、私はこれには妙に神妙な気持ちになり、長い時間手を合わせた後に石を元に戻した。

※侍女(じじょ)とは、王室や貴族の家庭で雇われる女性の使用人である。侍女は、貴族の家庭において一定の地位と権限を持つとされている。

「千鳥の」までしか読めないため、手前の石に何か文字が隠されているのだと思いどかす。
霊の文字が現れる、霊の文字だけ金色である、土に埋もれていたため守られていたのだろう。

その後は少しだけ島の中を歩いてみた。
足元は枯れ葉が堆積しており柔らかい。適度に樹間があり陽の光も入っているため島の中は明るい雰囲気だ。

この辺りが一番高い場所となる。

島内でみられた植物は、ギシギシ、ツワブキ、ハマウド、ヒトツバ。
他にも何か無いか?出来る範囲で見てみたが、特には何も無いようである。

この後は島を離れて周辺の島を回ってみたが、浅場では活発に泳ぐキスの姿も見られた。

この後も釣りをしながら出艇場所へ戻った。結果的に何も釣れなかった。

やっぱ、魚探いるかなあ・・・。

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