登山

2018年11月21日(水)

虚空蔵山〜高見山〜女岳を縦走

2018年10月13日

山渓のガイドブック『長崎県の山』を眺めていて、登山適期を意識して登った方がずっと楽しいな・・と改めて思ったので、この季節楽しく登れる山を探していたのだが、なかなか良い塩梅の山がみつからない。
そこで逆に、あまり季節に関係なく楽しく登れる山を探すことにした。

目にとまったのが川棚町に位置する虚空蔵山で、ガイドブックにはさらに足を伸ばして高見山と女岳なる山を狙うというコースが紹介されていて、興味が湧く。
というのが虚空蔵山の登山口は山頂に対して標高が高い位置にあるので30〜40分程度で登ってしまうので登山としては少し物足りない。
虚空蔵から女岳までの縦走ならちょうど良いボリュームになるかな・・と思い、これに決める。

ガイドブックを読み込み、ザックに装備を詰め込んでバイクで走った。

とりあえず先にこの山行のGPSの航跡を掲出しておきます。興味がある方は拡大してじっくり見てください。

僕のコースタイムは小休止、大休止の時間も含みます。また今回の山行では女岳から林道に出るまでの区間がピストンとなっています。

『木場登山口』に到着、駐車出来るスペースも十分にあり、すでに数台の車が停まっている。
駐車場のすぐ下にはWCも設置されていた。

他の登山者の姿も見える。
登山口からすぐ下にあるお手洗い。
駐車場を別角度から見る。写真奥に登山口がある。
登山道のすぐ脇にある開通記念碑、この道が林道『虚空蔵線』である事がわかる。

特別な準備運動もせずに登り始める。
諸説はあるのだが、登山前にする静的ストレッチは意味が無いという説に習っている。

簡単に説明すれば、実際に歩きながら徐々に身体を慣らして行こうと言う事だ。

ここが登山口。簡単なマップ、木の杖などが用意されていた。
虚空蔵山の標高は608mに対して、現在地の標高は336m(推定)

山に入るとすぐに右手に砂防ダム(?)があり見送る。

砂防ダムの左側を通過する。
野趣に富んだ小径

最初はゆっくりと、なれてきたら息を弾ませながら登る。
途中斜面で小休止をしているパーティーがいて挨拶をして抜く。

展望所と書かれた分岐地点、今回は展望所へは向かわなかった。

山渓のガイドブックでは途中でコースが分岐しており新道と旧道に別れていると書かれている、今回は展望所の方へは向かわなかった。

こんな坂を登って行く。

僕も休みたいが、適当に休める場所が無いので登る、途中でザックを下ろして、上着を脱ぎ、てぬぐいで汗を拭った。腕まくりをして、さあいくぞと気合を入れる。

登って行くと途中で道標があり、虚空蔵20分の看板を見る。この時点で標高は490m程度(道標では400mと書いているように見える)
手製の地図だが、方角がめちゃくちゃだ。北が左側になる。親切なのだが、危なくもある。
現在地『木場皿屋越』この峠を超えてゆけば佐賀県の嬉野へ下る事もできる。

ここからは若干岩がちな道となり・・。

すこし険しい道。
途中にある分岐地点。女岳へ行く場合はここを『東彼杵町へ』の道標へ入る。
急坂の鎖場

登山口から山頂まで距離は短い。
途中はちょっとした岩場、急な階段などあるが、よく整備され歩きやすい。

虚空蔵山頂付近に出て左側(山頂とは逆方向)へ歩く、すぐに展望が開けて眺望がある。

虚空蔵山頂付近へ到着。すぐそこに山頂が見えているが、あえて逆側へ進む。

小さいテラスの向こうは崖なので慎重に足を運び、景色を堪能する。

小さいテラス。落ちたら死ぬので注意。
すばらしい眺め。

優れた眺望に目を奪われるのだが、すぐそこにあった2つの膨らみも気になった。かなり下方に見えるのだが、あれがこれから目指す高見山と女岳だ。

左の山が高見山、右の膨らみが女岳。写真一番右が崖に生えている木、高度感がある。

景色を堪能した後は虚空蔵へ向かう。

虚空蔵の山頂には祠が並んでおり、よくわからない鉄の囲いが設置されている。
昔何かあったのかもしれない。

山頂には三角点もあり『虚空蔵山 一等三角点』だ。

山頂には虚空蔵菩薩が祭られている。弘法大師がここで修行に励んだのだとか・・秋分の日には虚空蔵山に登って御来光を拝む習わしがあるのだとか。
謎の鉄囲い。

数名の登山者もいる。

虚空蔵の先へ進むと、そこもまた絶景。

前方には何も遮るものがなく、左手遠くには多良山系の山々、大村湾や長崎空港なども良く見える。

まさに絶景でしばらく、我を忘れて遠くを眺めていた。
立ち去り難い気持ちを抑えて次の山へと向かう。

虚空蔵から登ってきた道をちょっとの間下り、途中分岐がある所まで戻り、
道標を見て『東彼杵町』の方へと分岐する。

下って行くと、面白い地名『犬の墓』

その昔、イノシシ狩りがあった時にフランという犬が猪を追って岩から飛び降りて死んでしまったので、ここに犬の墓を作って、この辺りを『フラン』と呼ぶようになった・・と言うような事が書いてあった・・。

えらく私的なエピソードだなと思った(笑)
そんなんで地名になるのかよ・・と心の中でツッコミを入れたくなった。

犬の墓から高見山方面へ。
いたるところで見られた謎の石の囲い(?)
ちょっとしたバリエーションルート的趣きがあるコースで赤テープなどを見ながら進んだ。

高見山を目指すために一度林道を経由する。
進行方向に何度か大岩が出てくるが、すべて巻いて進む。

すべての場所に赤テープがあり便利に見て進む。
赤テープはかなり小刻みに設置されており、見失わないように進めば良いヒントになる。

一度林道へ出て。すぐに向かい側から再度山へ入る。

ここが高見山登山口

ここからは道はあるものの、登山者も少ないせいか、若干道も荒れ気味。

樹木が伐採されているこの場所は下草が伸びており、また倒木などもあり通行の邪魔である。

道がはっきりと感じられる事だけが唯一の救い(というと大げさか)
途中ロープなどあり、急場を力任せに登ると高見山の山頂だ。

山渓のガイドブックに書いてあるものの、この高見山へのコースは、好事家向けのコースだと思う。

高見山に到着。

雑木に囲まれて展望は無い。
高見山山頂にある三角点は『高見山 四等三角点』
お昼ご飯の準備。

高見山の山頂でラーメンを食う。
サンポー焼豚ラーメンを食す。

おやつ

高見山から下り、女岳を目指す。
この先もしっかりと踏み跡は伸びている。

ここでも赤テープなどもあり、便利に見て進む。

女岳前の小ピークの急坂は倒木などが邪魔でまわりこんで急坂を攀じる。

倒木を迂回して登る。

登りきった所は『のんぼり蔓辻』という小ピーク。

さらに進んで女岳に到着。

女岳・・という事で、とても魅力的な名前のピークであるが、
特に何も無い場所だった。

静かな女岳の山頂。
女岳にある三角点は『屋敷平 三等三角点』

ここから来た道を戻る。高見山登山口からは林道を歩いて岩屋登山口経由で木場登山口を目指した。

岩屋登山口

途中、西登山口などを確認した。

西登山口。
西登山口から登ると、冒険コースの途中に合流する。

木場登山口についた時は、最初に停まっていた数台の車はなくなっており、帰る準備をしてバイクで帰った。

虚空蔵の水場、日没後の汲水はご遠慮ください。

途中虚空蔵の湧き水が出ている場所で水を汲んだ、家に帰ってこの水でコーヒーを飲むため。

これから虚空蔵山へ登られる方は、帰りにこの水を汲んで行くと良いと思う。

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