登山

2021年02月13日(土)

弓張岳・但馬岳・将冠岳でハイキング

2020年10月18日に歩く

佐世保市の西部、東大久保町に位置する弓張岳(ゆみはりだけ)は標高364m、九十九島や佐世保市街地を一望できる展望台があり桜の名所・夜景スポットとしても知られている。
弓張岳は西海国立公園にも指定されていて、佐世保市民の憩いの場でもあり、佐世保市を代表する山でもある。

この日は弓張岳とそこから北へ伸びる山脈を伝わり但馬岳(たじまだけ)と将冠岳(しょうかんだけ)を訪ねる。
ちょっとしたハイキングコースだ。

将冠岳の位置、佐世保市市街に近い。
弓張岳・但馬岳・将冠岳と連なる3つの峰である。

いつものガイドブックでは、弓張岳へは佐世保市の市街、谷里町バス停から歩きはじめるコースが紹介されているが、僕はバイクで直接弓張岳登山口へ乗り付け、そこから歩く事にした。マイカーでお越しの方は弓張岳山頂広場には駐車場あるのでそこから出発するのが良いだろう。

地図は拡大可能。

バイクで直接弓張岳登山口へ乗り付ける。どんな場所かと思えば、ただの道でこの場所には車など停められるスペースが無い。僕はバイクだったので、ここで降りバイクを脇に停めて歩きはじめる事とした。

バイクは邪魔にならない程度に脇へ寄せておいた。

ガイドブックでは市街地から登ってきているのだが、市街地を歩き、延々と車道を使って登ってくるのも違う気がしたのでここまでバイクでやってきたのだが、この時点でかなり標高が高い、弓張岳の標高が354mなのに対し、この場所はすでにおおよそ287mにもなっている。

いきなりバイクを使ってショートカットしてしまった・・・そんな後ろめたさをなんとなく感じながら、ヘルメットを脱いだ。

ここが弓張岳登山口だ。

弓張岳登山口から登りはじめるが、見るからに道が荒れている。
あまりアクセスが良いとは言いずらいこの登山口は歩く人も少ないのだろう。
ぬかるみや倒木に気をつけながら、息をはずませて軽快に登ってゆく。

倒木も多く荒れた印象の道である。

登ってゆくとすぐに車道へ出て、駐車場が見えてくる。
マイカーでハイキングを楽しみたい方はここまで車で来た方が良いだろう。

広い駐車場
弓張岳展望台の建物が見えてくる。

弓張岳展望台の山頂広場に到着、ここからは佐世保市街や、南に佐世保港が良く見える。西側には五島灘や九十九島も見えている。

建築構造学者の坪井善勝がデザインした、弓の形をモチーフとしたユニークな形状の屋根。その奥から素晴らしい展望が開けている。


三方が開けた素晴らしいパノラマには、胸がすく想いがする。
このような素晴らしい眺めを見るとき、僕は自分ひとりで見るのがもったいない気もして、誰かに教えてあげたくなるのである。

「いいなぁ・・」とつい口に出てしまったのだった。

しばらくの間、目を細めて遠くを眺める。

佐世保港は九州最大の軍港だ。展望台からすぐ下には、護衛艦などが岸壁に停泊している様子がみてとれ、あらゆるものが丸見えである。中にはアメリカ軍の艦艇もあるのかも知れない。

立神岸壁に停泊する護衛艦たちの密度が高い。
拡大可能

さて、弓張岳にはもうひとつ展望台があるので、そちらへも行ってみた。

こちらも素晴らしい眺めで正面に九十九島が良く見えている。

また、弓張岳山頂付近には、旧日本海軍の砲台跡もあるので見学した。

弓張岳から但馬岳方面へ、道なりに歩く。

但馬岳公園へ向かう(右の道)
先の大戦の遺構である砲台跡。
但馬岳広場へ到着。

ここが但馬岳の山頂となる。ここからも眺めは良い。
米軍関係者だろうか、外国人の観光客が多い。

ここからは公園の奥まった所に将冠岳へと続く細い道があり、但馬岳から但馬越しへ下る、道は荒れ気味。

但馬岳広場を越して下ると車道が見えてくる、ここが『但馬越』
『但馬越』から、但馬神社へ。写真中央の階段を登って進む。
但馬神社の鳥居
長崎ではこのように鳥居の上に石をのせる風習がある。願掛けの意味があるそう。
但馬神社の参道だが荒れている。

荒れた参道を登って行くと、そこにあるのが但馬神社。

この神社には遠藤但馬守と書かれた祠がある。
だまし討ちにされ殺害された但馬守の無念。哀れに思った里の人たちがここに遠藤但馬守を神として祀ったと言う事で、今でも地元の人に守られているそうです。

但馬神社から北側へ抜けて下ってゆく、赤テープをヒントに進む。

外国人の方々とすれ違う。
将冠岳反射板

鞍部まで下ってすぐに林道を登る。道は折返しながら高度を上げる。

緩やかな道で全くキツさも無く。しばらく登ると金比羅神社の鳥居がある。

鳥居をくぐって少し登ればそこが将冠岳の山頂だ。

将冠岳山頂
大きい岩と将冠岳の山頂表札

将冠岳からの眺めはすばらしく、南から西の方角にかけて九十九島や平戸などが良く見える。

天気も良いし、優しい風が吹いてきてとても心地よい。
この日は山頂には僕以外には誰もおらず、岩の上に腰掛けて長い間この景色を楽しんでいた。

パノラマ(拡大可能)
ここにあるのは『田島岳 二等三角点』である。
巨大な露岩が印象的な山頂、岩の間に入ると祠がある。
岩の下には小さな祠がある。

なお、将冠岳山頂の巨岩は上へ登る事も可能だが、岩の上は狭く斜めになっているため、僕は登らなかった。岩の向こうは崖のため無理をしない方が良いと思う。落ちれば間違いなく死にます。

ちなみにこの岩の真下のところ(崖下)にも祠があるので時間があれば立ち寄りたい。

途中までハーケンが打ってありロープを使って登れる。

さて山頂から下る、山頂直下の鳥居の前に分岐があるので左へ分けて道なりに進む、40〜50mぐらい進めばそこに祠がある。

鳥居を潜らずに左へ進路をとる
玉姫大明神とかかれた祠だ。

玉姫大明神は縁結びの神様ではなかろうか?と思う。
巨岩の根本にひっそりと祀られる祠である。

しかしこの祠の辺り、やけに酒瓶が多い・・。

もしかして玉姫様はお酒が大好きなのだろうか・・?

お酒を飲んでよっぱらう姫の姿が目に浮かんでしまうなあ・・・。

来た道を引き返し、鳥居を潜って、鳥居前の広場からちょっとわかりにくい、細い道に入って下山した。

金毘羅神社などがある。
朱塗りの鳥居を潜って下山完了となる。

この場所駐車場もあるのだが、チェーンが張られており使えない。
神社の関係者など町人が使うためにあるのだろう。

車2台ぐらい停められるスペースはあった。
この後は車道を歩いてスタート地点へ戻った。
バイクを回収

この後帰路へついた。
全体的に平坦で登山というよりはハイキングという感じであったが、こういったゆるい山も僕は大好きなのだ。

とにかく弓張岳と将冠岳の展望はすばらしいので、天気が良い日に訪ねてみれた、気持ちも晴れやかになり、日々の疲れを癒やすにはちょうど良い場所だろうと思う。

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