カヤック
2021年09月13日(月)
大村湾 漕査 第25レグ(片山魚雷試験場〜音琴港)
2021年7月18日
この日は片山魚雷試験場から船を出す、川棚港を通過してその先にある音琴港まで漕ぐ予定だ。

カヤックを組み立てていると、散歩をしていたオジさまに話しかけられる。
こういったアウトドアアクティビティを嗜んでいる方で特にクライミングに凝っているんだとか、
詳しく聞くと、最近ちょうど下の写真の対岸にある崖を単独でクライミングしていたら滑落して腰をロープで打ったそう。
(危ない事しているなと思ったが、すべてわかってやっている事だと思うので僕からは特に言う事は無い)
僕はこういう話しを聞くのは大好きで、しばらくはカヤックの事なんてどうでも良くなっていたのだった。




早速この周辺で竿を出してみる、ストラクチャの根本や影に丁寧にルアーを投げていると何かが当たってきた、たぶんチヌかな?と思って闘ってみるがあっけなくバレた。








スロープから出て漕ぎ、同じく川棚港の東側にある波止へ向かう。

防波堤の根本に砂浜があるのでそこで上陸して休んだ。
この場所は駐車場もあるしカヤック遊びにも使えそうな場所だ。



川棚港の堤防を歩きながら海を見ていると、ボラが2〜3匹回遊しているのが見える。
またチヌ、そしてマゴチがヒラヒラと泳いでいた。思ったより魚影があり慌てて竿を出したが釣れない。
船を出して音琴港へ向かう。


ここで船の整備をしていたおじさまがいたので話しをうかがった、やはりこの手のカヤックは大村湾ではあまり見ないようだ。40年程前にアメリカ西海岸のサンディエゴへ行った時にサンディエゴからハワイまでカヤックで横断しようとしている男がいて、彼が配っていたTシャツには「paddle or die(漕ぐか、死ぬか)」と書いてあったそう。そのカヤックは日本円で20万ぐらいのフォールディングカヤックだったそう。ちなみにサンディエゴからハワイまでは直線距離では4200kmはある。無謀な挑戦にも思えるが1928年には西洋人はカヤックによる大西洋の横断に成功しているというから驚きだ(もちろん伴走船をつけての冒険だったろう)

音琴港は小さい港でなんとなく雑多な雰囲気である。集落とつながっているため人影もそれなりにある。

さてこの後はいつもの如く出艇場所まで漕いで戻る。途中は釣り竿を出してみるが何も反応が無い。
魚探も無いし当てずっぽうでジグを落としたりしている、はっきり言ってたんなる運試しである。
こんないい加減な事をやっていてもたまには何かが釣れるのだから面白い。


カヤックを分解していると近くの飲食店のおじいさんがやってきた、こんな所で作業して怒られる?と思ったらそうではなかった。お話しをしてみると、こんな暑いのに魚釣れないでしょう?と言っておられた。昼には魚は沖の深いところへ潜ってしまうそうだ。これは他の場所の方も言っていた事だ。
さてこの後だが、梅雨は終わったというのに夏の長雨に見舞われる。
どんどん漕ぎたいのだが、どうにも調子が狂う。