カヤック

2022年05月28日(土)

大村湾、西海市 矢筈島を訪ねる。

この日は大村湾に浮かぶ島、矢筈島を観察しに出かけた。島の周りをゆっくり漕ぎながら竿を出して遊びたいと思っていた。

さて、矢筈島の位置はこちら。西海市西彼町に属している無人島である。
ひょうたんの様な形の『矢筈島』
GPSの航跡データ(拡大可能)

この日は西海市の小迎郷に有る小さな港から舟を出した。
釣りの準備も整えていざ出発。

静かな港。

港から出れば目的の矢筈島はすぐに見える。この周辺は他にも島が多く、矢筈島の右手には長島なども見えている。一番右に見えているのは堂島か。

矢筈島、長島。

背後に見えている長島はハウステンボスが購入してアトラクションを楽しむ島として利用している。その名も『ジェラシック・アイランド』いつかお金を払って遊びに行ってみたいものだね。ちなみにハウステンボスはまだ行った事がないのだ。

矢筈島へヨーソロー。

波静かな大村湾にいくつもの島が浮かんでいる、まさに風光明媚な景色だ、風も優しくとても気持ちが良い。

今日は行程に余裕があるので、途中は竿を出しつつ、島へ近づいて行った。

島の北には岩礁、海岸線にも岩が見える。
植生図によれば『シイ・カシ萌芽林』とある。
島の中央付近に目立って大きい岩が見える。
矢筈島へ近づく、こちらは岩礁地帯。
島周辺の海底、砂と岩のミックス?

カヤックの上から海底を見るとベラの様な小さい魚がヒラヒラと泳いでいる。

潮間帯の様子。
潮間帯の様子。
遠くからも見えていた、巨大な岩。

この島、日本シームレス地質図によれば、岩相は『アルカリ苦鉄質火山岩類』となっている。

自分なりに調べてみると、アルカリと言う事はカリウムやナトリウムを多く含んでいて、苦鉄の『苦』とはマグネシウムで、つまり鉄とマグネシウムから成る事を意味するらしい?(だから何だ?と言われても困るが)

そのまま反時計まわりに漕ぎ進む。
島の西側に見えていた浅瀬へ近づく。

遠くからは浜に見えていたが・・

大きめの潮間帯があったので上陸してみた。

島の西側にある潮間帯には人の手が入れられているT字型に突き出した部分があった。

T字型の桟橋?

突端はそれなりに深さもあり小舟で接岸する目的で作られたのだろう。ただしこの場所は潮が満ちてくると水没してしまう。

人の手によって積まれたであろう石。昔はもっと高さがあったのかも知れない。
手前は浅いが奥は深さがある。
ちなみに昭和64年(1989)ごろの航空写真を見ると、この時点で既にT字型の地形が見られる。また島には建物は無く樹木に覆われている。

この浜からすぐそこに花が見えていたので見てきた。

何か花が見える。
シャリンバイである。

このシャリンバイと言う花は海だけでなく、山などあちこちで見かける事ができる。遠くから見ると特徴的な薄灰色で一目でそれだとわかる。

こちらはトベラだと思う。

T字型の桟橋の近くには石垣もみえる。過去にはここに何か建物が建っていたのかもしれない。真珠の養殖などだろうか?もしくはミカン畑?

綺麗に積まれた石垣。

T字型の桟橋を離れて、引き続き島を一周する。

島の南西。
先程みた石垣とは別の石垣、T字桟橋?から約70m。
印象に残る、美しい白い大岩。
こちらの岩も大きい。

海岸線を見ながら漕いでいると、岩の上に不気味なものが見えた。岩の上に子供の遺体のような物が見える。人形だよな?と思ったが、確かめざるを得ない。適当に接岸して岩の上へ乗った。

やっぱ人形か。

しかしリアルな人形である。ためしに指でツンツンしてみたら、やっぱり人形だった。

怖いのだが?

誰が置いたのか、流れてきてたまたまこの上に乗ったのか、謎である・・。

さらに島を周って・・。

こちらは島の北側、海底が棚の様になっている。

この周辺は魚影をよく見て、チヌやベラなどの存在を感じる。しかし粘り強くルアーを投げるが反応はゼロ。

最終的に島の北西の潮間帯へ上陸する。

遠浅のため少し神経を使って寄せる。
潮間帯から島の中を見る

島の中を見るとふつうに歩けそうだし、この島には三角点もあるのでちょっと歩いてみよう、という気になった。

丁度この上ぐらいに三角点あるはず、なんだよね。

上まで登ると、大きい岩が横たわっている。この辺りのどこかに三角点があるはずで、あっちこっち見ながら移動するが見つからない。

ねーな。
この辺りなのは間違いないのだが。
地面は落ち葉が積み重なりフワフワしている。
岩の上に乗って周りを見る。

岩の裏に回り込んだり、地面をじっくりと観察したがこれは見つからない。落ち葉に埋もれているのかも知れない。

ついでに、島の中もちょっとだけ歩かせてもらった。

島で一番高い所(標高23)まで行ってみる。

ひょうたん型の丁度くびれ部分から、海方向をみる。
島の森。写真なので明るいが、実際はもっと暗い。
葉っぱだけでは何の植物なのか(私の能力では)よくわからない。ジンチョウゲ?
このあたりが島の最高地点。

特に何も無いね。

何か祠とか、建物の基礎とかあるかな?と思っていたんだけど。

ゴミもあまり落ちてなかったが、これは発泡スチロールの箱。
下ってカヤックの所まで戻ってくる、

矢筈島のメモ。

・比較的綺麗な森で特別危険箇所も無く
・三角点付近には大岩がゴロンと転がっている。
・三角点は見つける事が出来なかった。(落ち葉が厚くフワフワしているため埋もれているのかも?)
・林相は薄暗いが不快までは行かない。
・島の中は比較的綺麗でゴミ等少ない。低木もけっこう生えている。
・人工物は何も見つける事が出来なかった。
・最高標高地点も平らでGPSが無ければわからないし、ただの森。
・隅々まで見てないので見逃したものもあるかもね。

以上。

カヤックを停めていた浜を少し歩く。
これが、苦鉄?
島のくびれ部分。

うん、なかなか興味深い島であったね。

島の周辺を観察した後は再度カヤックに乗り込み、 隣の長島を周りながら、釣りをするけど、10cmも無いぐらいのアラカブが一度釣れただけ(もちろんリリース)で竿を納める。

長島からは音楽や人の話し声が聴こえてきた。アトラクションを楽しんでいるのだ。

長島。ジェラシックアイランドの定期船が停泊中。

けっこう粘ったのだけど、釣れない。

本日の漕遊を終了。

今日は矢筈島周辺を観察出来て楽しかった。

次は何して遊ぼうかなあ。

矢筈島について何かわかれば追記するかもしれないし、この記事を削除する事もありえる。

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