カヤック
2023年06月28日(水)
大村湾 西海市西彼町 ヘタ安甫島
2023年の漕ぎ始めは大村湾の東あたりで海の上に浮かんで遊んでいたが、それについてはブログには書かない。
今日は大村湾の無人島『ヘタ安甫島(へたあんぽじま)』へ行ってきたので記事を書こうと思う。

ちなみにヘタ安甫島と沖安甫島は両島共に『シマダス』(2022)には記載が無いようである。
『安甫』とはどういう意味だろうか、字面からは、安心や平和な状態を祈念するような意図がなんとなくだか感じられる。これは僕が勝手にそう思っただけだが・・。

ヘタ安甫島は面積は2788平方m(854坪)、標高はgpsでは3mぐらいとなっているがそれは絶対に違う、感覚的には5m〜ぐらいかな。

まず本日の出艇場所はいつもの大串郷の階段状スロープ。
ラジオを聞きながら船を組んだ。
すこしばかり近所のおじさんが来て立ち話し。

組み終わったら艇を出す。
港を出てすぐ近くのテトラでルアーを投げると魚がバイトしてきてリールを巻く、この重量感はチヌだな・・と思っていたらバレる。残念というほどもなく、まあこんなもんかだ。
天気も適度に良く、すばらしい海況の大村湾に「健やか」という文字が心に浮かんだ。
優しい風がまっすぐに吹いてきて漕ぎやすい。

チヌの事はすぐに忘れてそのまま北へ。魚探も無い僕は適当にジグを落としなら海底を探りつつ進む。
相変わらず釣れないのだが、本当に魚はいるのだろうかなどと考えつつも、限りなく凪な大村湾で気分が良い。

今日はヘタ安甫島に行きたいな、とは思っていたが、この島は水位によっては上陸が難しいので、上陸地点の様子を見てから決めようと思っていた。島の南を周って南西側へ近づいて行く。

ヘタ安甫島は南西の位置に階段が設置されている。浅瀬はあるにはあるのだが牡蠣殻で覆われているためフォールディングカヤックでの接近は実に神経を使う。今日は水位が絶妙だったので、うまく近づいて上陸する事ができた。上陸した後はカヤックを島の岩の上へ引き上げた。とは言えかなり底を擦る、大丈夫かな。


上陸地点から周囲を観察すると、階段(というより坂)と切断された柱の跡が2つあった。昔は桟橋があったのだろうか。

手製の階段?は何となく不安を感じるのだがしっかりとしており、足元が滑らないように一歩一歩確実に登った。木が腐れて抜ける事もありそうだと思ったが、そういう事は無かった。

階段を登りきるとすぐ左手に赤い神社が見える。
ここから見ると樹木の間に見え秘境感バツグンだ。

進むと手作り感あふれる鳥居2つと、朱塗りの祠がひとつ見られる。
このような場所にあるものとしてはけっこう立派だなと思った。
なおこの神社の創建は不明であるが、地理院61-64年の地図では写真が不鮮明であるものの構造物が確認出来ず、74-78年の航空地図では、なにかの建物が立っているようにも見える。何かわかれば追記をしたい。

神社の管理者は不明なのだが、出艇場所近くのおじさんの話しでは、この島は元々田崎真珠の持ち物では無いか?や、昔は行っていたけど(誰が?)最近は行ってないんじゃないかな?管理は町かな?などの話しを聞く事が出来たが、信ぴょう性については若干疑問があると個人的に感じる。調べる時の何か参考にはなるかもしれない。


鳥居は2つあり、赤いペンキが落ちていて灰色の下地が見えていたがサビが浮いてなかったので、下地はドブ漬け※されているのかと思ったら単なる塩ビパイプのようだ。工夫して作っているんだな、と関心した。
※ドブ漬けとは溶融亜鉛めっきの事で、高温で溶かした亜鉛に鋼材を浸してコーティングする技術である。亜鉛めっきされると高い防錆性を獲得する。





開いて中を見ると、意外というか『諏訪神社商売繁盛守護』の御札がある。
その裏に王?と書かれた額束(ぬさ)と思われるものがあるが内容は確認できなかった。
『玉依〜』と書かれているのか?(妄想です)
中を見てなんだか申し訳ない気がしましたので、自分的にはすこし多めに賽銭を置いてきました。
これで勘弁してください。




この後はちょっとだけ島の中を歩いて見た。
特別変わったところも無く、島内ではコシダやヒトツバなどの植物が多く見られた。
足元は枯れ木・枯れ草に覆われており、足元は全体的にフワフワ。




そしてこの後は階段を下って、出来る範囲で島を周る・・が島の南の方しか歩けなかった。







というわけでこんな調子でヘタ安甫島を見て回りまして満足。

そしてこの後は適当に釣りをしながら帰ったけど、特に何も釣れなかった。
まあそれはいつもの事か。
それとこのブログだが、何かわかれば追記する事もあるし、記事そのものを削除する事もある。
カヤック
2021年06月01日(火)
大村湾 漕査 第19レグ(横浦の港〜下小迎の港)小迎の無人島にも上陸
2021年5月23日に漕ぐ。
この日は西彼杵町八木原郷沖で漕遊。この海の沖にはいくつもの島がある。これまで何度か書いてきたが、無人島を訪ねてみたいという欲求が僕がカヤックを漕ぐ原動力だ。そんな僕にとっては興味深い場所の一つである。

さて今日も大村湾の漕査、前回と同じ横浦の階段スロープから船を出し、ここから北上してゆこうと思う。
今回の区間はあまり地形が複雑では無いのでなんとなく気が楽である。
さてバイクで移動後、素早くカヤックを組み立てて出発の準備をした。

カヤックを組みてていたのだが、リブフレームの部品(接続具)が無くなっている事に気がつく。ひとつぐらい無くても組み立てられるものかな?などと考えていると、部品のひとつが見つかる。ネジを探すのにも少し時間がかかったが地面に落ちていた。見つかって良かった。


カヤックを清掃する事もそうだけど、カヤックを組み立てる事や、荷物をカヤックに積み込む作業が僕は好きだ。
けっこう時間はかかるんだけど、これが不思議と苦では無い。僕の性格に向いているのかも知れない。
海の事を考えながら、ゆっくりとやるのが良いのかも知れない。


今日も天気よし風よしで気持ち良くスタートがきれた。波は小さく、限りなく凪に近い大村湾だ。
絹のように滑らかで細やかな、ビロードの様な水面に、大きく開けた朝の空がとても気持ちが良い。

魚はいないかな?と思いながら海底を見ながら漕ぐが、あまり魚の姿が見えない。
自分は大村湾で堤防から釣りをしているが、あまり釣れない(釣りがヘタなだけだが)
そもそも大村湾は魚の数が少ないのでは無いだろうか(と最近思い始めている)、こういった岸に近い場所には小さい魚しかおらず、たまに見かけるのはチヌぐらいのものだ。また地元の人と話しても釣れるのはチヌかスズキぐらいだと言う。しかも釣れるのは決まって早朝で昼になると魚は沖の深い場所へ潜ってしまうとも聞いた。

しばらく漕いでいると正面に今日はじめて見えてくる島がある。

岸沿いに漕いでゆくと、次の小島が見えてくる、こちらは地図に名前の記載が無い。
きっと何かの名前はあるんだろうと思う。これは地元の人に直接聞いてみないとわからないだろう。


白浜港へ近づく、遠くからも岸壁に釣り人が並んでいるのが見える。竿を見るとカゴがついている、この季節はサヨリを狙っているのかも知れない。


途中、良さそうな浜があったので上陸してみた。
予め下調べをした上で漕いでいるのだが、不意にこういう上陸できそうな場所が見つかる事も多く、漕いで来て良かったと思う瞬間だ。

地図には『上陸可能な浜と波止場』とプロットした。

船を岸につけて国道まであがってみると、目の前に『八木原薬局』があった。
周辺には駐車場などは無いが、工夫次第では使える場所だ。この場所は目の前の『堂島』『千鳥島』『焼島』『玉子島』へのアクセスに優れる。

さて、この後も北上して進み、次にやってきたのが深江にある小さな入り江で、入り江の入り口に名前の無い無人島がある。
近寄ってみると、島の南西側に浅瀬があり簡単に上陸可能だ。ここはカヤックを静かに寄せて上陸してみた。





上陸した後は持参した竿をつかってルアーを投げて遊んだ、早巻きしていると小さなフグが追いかけてくる。
チヌの姿もすこしだが見かけた。

一部、足を濡らして歩かなければならない所もあったが、島の裏側へ周る事も出来た。



堆積岩類とは既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石である。



この時はダイワのスイッチヒッターというルアーを投げたが、いない魚が釣れるわけもない。



またいつか遊びに来てみようと思う。

また入り江の奥にはカヤックの上陸に使えそうな小さな船着き場もあった。

周辺には小さな駐車スペースもあるが私有地なのか何なのか判別がつかない。
おそらくボートの持ち主用の駐車スペースなんだろうと思う。
僕らカヤック愛好家が利用して良いものなのか?わからない(僕は使わないかな)

なかなか良い場所なんだけどね。
そして最終的に小迎郷の小さな港へ入ってここを本日の折返し地点とした。



さて、この後はカヤックの上から釣りをしながら帰った。
何も釣れなかったけどね・・。

ハウステンボスのアトラクション『ジュラシックアイランド』は、探検船に乗り込んで恐竜が棲む無人島に上陸し、銃を手に恐竜を撃ちまくる最新ウォークスルー型AR(拡張現実)シューティングアトラクションとの事。
https://www.huistenbosch.co.jp/event/jurassic-island/sp/?guid=ON



そして最初の出艇場所へ戻ってきて本日の漕遊終了。

今回も無事に漕ぎ遊びを終える事が出来て良かった。
次回はいよいよ西海橋、針尾瀬戸の横断だ、タイミング次第では渦潮の上を漕ぐ事になるかも知れない。
大村湾漕査のひとつの山場だと思う。ワクワクしか無いぞ!