登山
2020年10月31日(土)
国見山・八天岳で登山
2020年10月3日に歩いた。
この日歩いた国見山や八天岳は長崎県と佐賀県の県境にある。
下の地図を見ていただきたい。
ガイドブックを参考にして、上宇戸バス停を目指したのだが、バス停そのものが無かった。ガイドブックの情報が古かったのかもしれない。そこでバイクで直接郷美谷池へ乗り付けた。この池には駐車スペースもあるので、マイカーでのアクセスはここから歩くのが最適だ。
郷美谷池(ごみたにいけ)は灌漑目的で作られた土堰堤である。
湖面は静かで緑が深く良い場所だ。
昭和16年に作られたという洪水吐を跨ぐ橋が良い味を出していた。
参考になるリンク:ダムの訪問記様
しばらく歩いてゆくと、オサイ峠へ到着する。
相ノ浦と有田を結ぶ峠で、戦国時代に山本右京が西有田の唐船城主 有馬五郎の謀反を相ノ浦の飯盛城に注進のため、この峠を越したが臨月の妻オサイはこの地で力尽き亡くなった。里の人はこれを哀れみ御堂を建てオサイ観音と呼んだ。
オサイ峠から道標を見て進み、八天岳へ。
八天岳の山頂は周辺は森に覆われており展望は無い、山頂にはフェンスで覆われた施設がありこれは『違法電波』の監視所である。
またこの周辺は大戦中は高射砲陣地の跡地でもある。
旧佐世保海軍警備隊八天岳高射砲台跡
佐世保市教育委員会
八天岳高射砲台は佐世保軍港の最も東を守る高射砲台であり、伊万里市方面から軍港上空に侵入する敵機を迎撃するため、昭和14年(1939)に建設された。当初は3年式8cm高射砲2門と90式空中聴音機1基、90cm探照灯1基という装備であった。これらの装備は太平洋戦争開戦時には既に旧式化しており、戦争後半には敵機に対して有効な反撃ができなかったことが記録されている。そのため終戦直前には10年式12cm高角砲4門に強化された。この高角砲も旧式ではあったが、3年式8cm高角砲より遥かに高性能であり、陸上戦にも転用が可能という特徴があった。
90式空中聴音機が気になったので調べてみた。
空を飛んでくる敵機を音で発見する兵器なのだろう(たぶん)
この後は国見山へ向かう、八天岳から半舗装された道を下って行く。
途中は道の傍ら小川が流れている。
ガイドブックを見ながら、林道を歩き登る。
栗ノ木峠に到着
栗ノ木峠の水場は、溶岩流からの湧き水と聞いていたので、期待していたのだが、水場はこのような状況である。
綺麗な水なのだろうが、これは飲むのは勇気がいる。
ちょっと飲んでみたが、美味しい水であることは間違いない。
山頂直下からは階段を使って一気に50mほど登ると、上部は丘陵上になっており進むと展望台が見える。ここが国見山の頂上だ。
展望台からは背振山なども見えるそうだが、霞んでいて遠くが良く見えなかった。
国見山は、北松浦半島と佐世保市の最高峰で標高は776.2m。
北松浦県立公園に指定されており、長崎県では国見山だけにヤマアカガエルと、ブチサンショウウオの姿を見る事ができる。生物相も豊かな山である。
国見山からは、歩いてきた道を戻って(ピストンして)郷美谷池へ戻る。
充実の山歩きであった。さあ、どんどん登って行こう。