カヤック
2022年05月09日(月)
大村湾、時津町 鷹島を訪ねる(2)
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島を一周した後は中央の浜へ船を寄せて上陸してみた。
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浜は民家がすぐそこにあり、生活の道具があちこちで見られた、しばらく浜を左右に動き回り観察して楽しんだ。
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自分は廃墟好きなのだけど、元島民の人たちの気持ちもあると思うので、これ以上近寄らない事にした。
鷹島が無人島になったのは昭和50年ぐらいらしいので、それから45年以上たっている事になる。それにしては保存状態も悪くないように見える。元島民が訪ねてくる事もあるのかも知れない。
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国土地理院の地図では島内には破線が通っていて道があるはずなのだけど、ちょっと見た感じでは道が無い。道があるはずの場所は薮が酷い。
最初見た廃墟の近くには納屋のような建物もあった。こちらは状態は悪くなく今でも普通に利用できそうに見える。
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そして納屋のさらに近くには、お墓のようなものが建立されている。箒などもあって元島民が訪ねてきて掃除をしているのかもしれない。僭越ながら手を合わせた後に観察させていただいた。
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文字が潰れていて判読が難しいのだが、『法界萬霊』の文字が確認できるため、祖先やその他ありとあらゆる精霊のようなものも合わせて供養しているのだと思う。法界萬霊供養塔の一種だと思われる。
また近くには建立に携わった方々の名前が記されており、島に住む人皆の供養をここでまとめて行っていたのか、もしくは漁をする人の中には獲られる魚等の供養をする人たちもいると聞くので、そういう気持ちが込められているのだろうか、と推測した。
供養塔の写真をいろんな角度から撮影したあとは、納屋の裏にあった階段を登ってみた、この先道があるかも?と期待したのだ、というのは国土地理院の地図に記載している破線とこの階段が符合しているように見えたからだ。
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この階段がなかなか急で登るのは簡単だが降りるのは慎重さが求められる。
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だが実際に階段を登ってみてもその先には道はなく荒れた竹林だけがあった。
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普通ならここで引き返すのだが私はここから前進する事に決めた。正確には左側斜め方向に歩けそうな場所を見つけながら、竹藪の斜面を登って行ったのだった。初っ端から膝まで隠れるぐらい草が生えており不快であった。
国土地理院の地図によれば、この斜面の上には三角点があると言う、ここまで来たら見てみたいという欲求が湧いてきたのだ。
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自分は登山もやってきていて、これまでにバリエーションルートも歩いてきたのだが、無人島のバリルーの無言のプレッシャーはすごい。
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竹は縦横無尽に生え、倒れているため、跨いだり、潜ったりして、立体的に避けながら進む。
少しでも歩きやすそうな所を選んで登る。
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また下から生えている草も濃い場所が多く足元が見えない場所も多い。マダニやヘビとかいたら嫌だな、など考えてしまう。(いちおうポイズンリムーバーは持ってきてはいる。)
周辺をよく見て観察する事と、足裏に神経を集中させて確実に土を踏んで歩く事にした。
いきなり踏み抜いたりすると怖いので。
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頂上付近も薮が濃く、もう強引に突破するしかない。
なんとか登り切った。
このあたりのどこかに三角点があるはず、見つけるがなかなか見つからない。しばらく中腰になり周囲をうろうろする。サッサと見つけて早く降りたいのだが?薮の中で不愉快な場所である。
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あ、あった!
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これは嬉しかったね。
ちなみにこの三角点は『網代三等三角点』標高は41.29mとある。
これはなかなかレアな三角点だと思うけどどうかなあ。まじで10年に1人も来ないのでは?いや、もっとかも知らんね。どうだろ?
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三角点も見たし、ひとしきり満足したので下る事にした。
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余談だが自分はタケノコ掘るのは結構得意でスコップ(大)があれば3秒で掘れるかも知れない。
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殉教碑はどこにあるのかね?
浜の東側の端まで歩いてゆくと道らしきものもあるのだが、
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ちょい進んだのだけど、細い竹が生えてるいたので、嫌になる。
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いや、ちょっと待てよ、この道歩いて進むより、カヤックでショートカットした方が良くないか?と思い、漕ぐことにする。
浜へ戻り船を出した。