カヤック
2022年10月04日(火)
大村湾 時津町 前島・ダケク島(沖屋島)・焼島 周遊
2022/7/17に漕ぐ。
この日は時津町に属する3つの島、前島・ダケク島・焼島を巡って遊んできた。
空は薄曇り、小雨の天気予報であったが、この暑い季節には雨は涼しく大歓迎、むしろじゃんじゃん降っていただきたいぐらい、雷は勘弁。
この日は湾内では、他にもジェットスキーで遊ぶ人たちの姿も見られ、また港の清掃活動だろうか、ゴミ拾いをしている人たちの姿もあった。小さいながらも活気を感じる港だ。
カヤックを組み立て。湾のスロープから船を出した。漕ぎ始めるとすぐに小雨が降ってくる。よしよしこの調子。
大村湾では意外とカヤックの姿を見る事が無いのでたまにみかけると嬉しく感じる。
前島は時津町に属する有人島だ。2世帯があるとされ、果樹を育て生活をしているそうだ。
以前に長崎新聞の記事で読んだのだが、島に住む方はこの島が好機の目で見られる事に抵抗があるそうだ。心静かに生活をしたいのだろう。というわけで僕もこの島は周りを漕いで遊ぶにとどめておこうと思う。
もしも縁があればいつか自然と訪ねられる日がくるかもしれない。そんな日が来るといいなと思う。
前島とダギグ島は砂州でつながっており干潮時には陸続きとなる。今日は間を漕いで進めそうだ。
前島やダケク島には古墳が数多くあり『前島古墳群』と言われている。
これまで2回の調査が行われ、それらは集団墓地だと考えられているそうだ。
古墳群の保存の声も高まっているらしいが、いろいろ難しいらしく実現していないようだ。
ダケク島と前島の間を抜けた後も焼島を右手に見送りながら横島の沿岸を漕いでゆく。進んでゆくと横島西側の岩礁が見える。これはチヌとかいそうだなと思った。
横島の岩礁帯で釣りをする前、焼島方面へ向かう漁船とすれ違う、ちらりと見ると船にはこどもたちが乗っていた。この後形の良いチヌが釣れたので血抜きをしようと近くにあった焼島の浜へ向かうと、焼島の小さい入り江にさきほどすれ違った漁船が停まっていて、子どもたちは船から降りて海水浴を楽しんでいる。
漁船に乗って無人島へゆき海で遊ぶ、こんな特別な経験ができる、この子たちは幸せだとおもった。子どもたちの笑い声は僕たちを幸せな気分にさせる。僕は岩場の上に立って少しその光景を眺めた。写真を一枚撮りたいと思ったけど、そういう事が許されない時代であるのでそこは我慢した。でもとても良い光景だったな。
この後は前島付近から北側に見えていた、岩場へ興味本位で行ってみた。距離的には1km適度だが、途中はジグを落として探りながら遊ぶ。
灰色の空と海に挟まれ浮かぶ島々が何とも幻想的。しとしとと降る雨には静寂を感じるのだった。
こんな体験ができるのもカヤックならではだな、と思う。
この岩場の近くは適当に遠浅になっている。近寄ってゆくと、魚の背びれが水面にいくつも見えている。
ルアーを投げると驚いて一斉に海面を叩く、ボラがジャンプしていたのも見たので、ボラの群れかもしれない?ルアーをしつこく投げても全くあたって来ない。チヌなら釣れるんだけどなあ。やっぱボラかな?
けっきょくチヌが1枚釣れただけだが、そんなに釣れても困るので正直これで十分だ。
自分がその日食べる分があればそれでいい。これでも多すぎるぐらいだからねぇ。
うん、今日も面白かった。
カヤックの楽しさはじわじわと染み込んでくるような楽しさだ。
それはとても滋味深く、心と身体に良い影響を与えている気がする。
ともかく、この後家に帰って飲むビールが最高に美味いのである。