カヤック

2022年09月12日(月)

南九十九島カヤッキング#1

はじめて九十九島でカヤックを遊んできた。
出艇場所は西海パールシーリゾートの『鹿子前海水浴場』。
この場所はパールシーリゾートの駐車場にも近く、芝生の広場はカヤックを組み立てるに丁度良く、お手洗いもあるのでフォールディング・カヤックで遊ぶには最適な出艇場所だ。これから九十九島で遊ぶ時にはここを起点にすることが多くなるだろう。

南九十九島のおおよその位置、九十九島は佐世保市の西沿岸部に点在する島々の総称だ。

ちなみに九十九島で遊ぶにあたって、大村湾でやってきた『漕査』のような事はしないつもり。

また九十九島のカヤック遊びではローカルルールが決められているので、極力それに従うつもりだ。

今回の漕遊、GPSの航跡

※今回の漕遊は、モンベルの本『カヌー&カヤック入門』のフィールド・ガイドのコーナーで九十九島が紹介されていたので、これを参考にした事も付け加えておきたい。

西海パールシーリゾート、カヤックを組み立てる。カヤックにはシーフラッグを取り付ける事になっているので、それに従う。
モンベルのシーフラッグ、フジタカヌーにも問題なく取り付け可能。こういった艤装にはDリングの導入が望ましいと思う。
綺麗な砂浜から船を出すことができる。

準備が出来たら出艇。
波が無い静かな入り江からは、つるつる滑るように船を出せる。
それにしても毎回(という程ここに来ているわけでは無いが)この浜には日焼けして筋肉ムキムキの男が必ずいるな、などとある意味どうでも良い感想と共に船を出した。

とても波が静かな海だ。

このあたりでは適当に漕ぐと漁船や遊覧船の邪魔になるため、それに配慮しながら遊ぶ必要がある。具体的には出来るだけ島に近い所を漕いだり、船が来ていないかを確認し、速やかに移動する必要があったりする。

そのためには遊覧船のスケジュール(時間割)に軽く目を通しておければ良いし(必須とは思わないが)、遊覧船の航路を予め把握しておく必要があるだろう。航路については本日の出艇場所の看板にも詳しく書いているので見て頭に入れておくと良いだろう。

出艇場所からすぐの小島、鳥居があって鳶が止まっている。

まず出廷場所から正面にある元ノ島へ真っ直ぐ向った、この時も遊覧船の航路の上を横断するため左右を良くみて速やかに移動するようにした。
最初の出艇場所の入り江から出ると潮流を感じパドルを漕ぐ腕に力が入る。

養殖場などもある。神経質になる必要は無いが、漁業者の迷惑にならないよう気をつけたい。

元ノ島の近くまで漕いだ後は、反時計回りに『鳥ノ巣』を目指す。

なかなか雰囲気が良い。
元ノ島付近、海底の様子。
元ノ島の北側へ進んでゆく。
印象に残った岩。

黄土色の岩と不思議な模様の岩が気になる。
九十九島の地層は砂岩が多く、岩に含まれた鉄分が錆びる事で黄土色の模様が浮き上がるのだとか。

※砂岩(さがん)とは、水成岩の一種。石英・長石などの砂つぶが水中に沈み、固まってできたもの。建築・土木用の石材、砥石(といし)にする。

岩の模様が面白い。

こういった岩の表情を見て周るのも面白い。

元ノ島をぐるっと周って進む。
印象に残った鮮やかな緑色のシダ、滝のようだな。

九十九島の島は複雑な形をしているので、ところどころ入り江のようになっている。
そんな場所は緑に囲まれて、静けさを求めついカヤックで入ってゆきたくなる。

雰囲気の良い入江。
緑に囲まれて。

ただ残念な事にこういう場所は汚れも集まりやすいのかもしれない。
海面に油のようなものが浮いていた。

九十九島は「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟認定されたと言うのだが、水質は考慮されてないのかな?
モンドセレクション金賞みたいなものだろうか。

九十九島はハマボウが多い。

そしてとても印象深かったのがハマボウの多さだ。
あちらこちらで見る事ができた。

ハマボウの葉

元ノ島を周ってゆくうちに方向感覚が怪しくなってくる。
海岸線がクネクネしているし、似たような景色が続くため自分がどっちを向いているのかわからなくなるのだ。
スマホのGPSを見ながら進んだ。

途中、海岸沿いに見た鳥居、これは良い目印になりそう。
祠?なのか良くわからないが、様々な神が勧請(かんじょう)されているようだ、それにしても神様の数が多いな。

ここから元ノ島をいったん離れて鳥ノ巣を巡る。

『鳥ノ巣』を周ってゆく、北側は奇岩が目立つ。
『鳥ノ巣』の南西にある砂浜。

以前、鳥の巣の潮間帯ではキャンプが出来ると聞いていたので、ここがそれかな?と思った。

潮間帯へ上陸。
砂浜の様子。
砂浜の前方に広がるのは九十九島湾だ。
浜の様子。

参考までに、この状態で現在潮位は268cm程である。
なおシマダスでは“南西側には砂浜があり、シーカヤックを楽しむ人の休憩地となっている”と記載されている。
ここがそれだと思う。

砂浜打ち寄せる波の音が心地よい。こういう所へ来るといつまでもここにいたいと思う。

この後はふたたび元ノ島の海岸線を漕いで出艇場所を目指した。

遊覧船
元ノ島で見た、なにかの設備。

ちなみに元ノ島とは言うが、この島は(元ノ島本島、八の子島、干切島、渡り瀬の離れ)の4島の総称との事。
だが現時点ではどれがどの島なのかわからない。

こちらは元ノ島の細い水路。

島の周辺は所々石垣が積んであったりする。
かつては炭鉱があった島だと聞くと納得する。

若干松が邪魔だが通過できた。

そして出艇場所へ戻ってきた。

こんな具合ではじめての九十九島を満喫。
少しづつ行動の範囲を広げてゆきたいと思うし、海況が良ければ少し沖へ出て釣りもやってみたいと思う。

カヤック

2018年11月09日(金)

カヤックで南九十九島、情報収集。

僕のカヤック、アルピナ2 430EXは本格的な冒険(エクスペディション)には対応しない。
基本的にはレクリエイションや、ファミリーで楽しく、静かな湖や川を下って遊ぶためのカヤックだからだ。

将来的にはより本格的なリジット艇や、それに匹敵するような戦闘力の高いファルトボートを購入する事になるが、
まずはこのアルピナ2を駆使して、波静かな大村湾や南九十九島で遊びたいと思っているのだ。

ちなみにより本格的なカヤックを購入したとしても、アルピナ2が無用になる事は無い。気軽にいろんな場所へ持ち歩いてカヤックを浮かべる事が出来るし、貴重な艇で、長く付き合いたいと思っている。

美しい九十九島、こんな場所で遊んで楽しくないわけがない。

さて、実は2度ほど佐世保に出かけてみて、南九十九島でシーカヤックをするための情報収集を行なってきた。
今現在、自分にわかる範囲の事をここに書いておきたいと思う。
情報の信憑性や確度については責任は負いかねる、またこの情報は2018年現在のものである事も忘れないでおいてほしい。これから長崎県でカヤックで遊んでみたいと思っている人のためにはなるかもしれない。

九十九島はある意味において、日本のシーカヤック文化の中心的な位置になるらしい、
というのは日本においてシーカヤックが遊ばれはじめたのがこの海域になるのだそうだ。
特に南九十九島周辺ではカヤックで遊ぶ人も多いらしく、そういうわけで、佐世保市も自治体をあげてシーカヤック文化の後押しをしていると聞いていた。
そんなわけで佐世保市の観光協会に行けば多くの情報が得られるかと思ったのだが、期待ほどは無かった。

ただ観光協会の人に佐世保市内にあるシーカヤックに詳しいアウトドアショップ『フリーダム』があると教えてもらったので、さっそく訪ねて話しを伺った。

outdoorshopフリーダム
https://www.freedom99.jp

outdoorshopフリーダムは佐世保市の元町にある小さなアウトドアショップだ。狭いスペースだが、登山やハイキングで使える各種ギア、ウェアなど充実している。この店でたいていのものは揃いそうだが肝心のカヤックはカタログなどが置いてあるだけですこし頼りない、注文して購入出来るそうだ。

ここで得た知見として、佐世保市内における、シーカヤックを出撃させる主な場所は、『白浜海水浴場』と『鹿子前海水浴場』の2ヶ所があることがわかった。

シーカヤックで出撃可能という『白浜海水浴場』と『鹿子前海水浴場』

『鹿子前海水浴場』からは30分に1本九十九島の遊覧船が出ているので、航路上を横断するさいには、邪魔にならないように気をくばる事、できるかぎり航路の上を跨がないように海岸線沿いを漕ぎ進む事、航路上を横断する場合には船が走っていない事をよく確認した上で速やかに横断して向かい側の海岸線へ渡る事が大切。

また佐世保市はシーカヤックのローカルルールを策定しており、その小冊子も用意されている。小冊子は『西海国立公園 九十九島ビジターセンター』でもらう事ができるはず。もしくはネットで閲覧可能。

『西海国立公園 九十九島 マナーガイド』
https://www.kujukushima-visitorcenter.jp/manners/kujukushima-manner-guide.pdf

小冊子をペラペラと捲ってみたが、ここに書かれている事は、おそらくほとんど全国の海で通用する事だと思うし、九十九島で遊ぶ前には目を通しておきたい。

(それにしてもこの冊子はあれはするな、これはするなとばかりしか書いてないのだ。まぁ書いてある事は当たり前の事なのかも知れないが、あけっぴろげに言うと僕はこうルールは大嫌いだ、長与町の二島のように、「おう!常識の範囲で勝手に遊んでくれ、でも何があっても町は知らないからな!あとはよろしく!」ぐらいのおおらかさが好きだし、これぞ大人の遊びの場であると思う。私は長与町が大好きになったし、拍手喝采なのである。と言うわけでみんな九十九島もいいけど、長与町の海でがんがん遊んで長与町にすこしでもお金を落としてやってほしい。というのが私の個人的な願いである。)

その他、九十九島でシーカヤックでキャンプ可能な島は、『牧の島』と『鳥の巣島』の潮間帯。なのでキャンプをする前に潮の満ち引きを予め調べておく必要がある。そうしないと、キャンプしようと意気込んで行ってみたは良いものの、テントを張るべき潮間帯が出現していなかったり、テントを張ったは良いものの潮が満ちてきて流されたりする事もあるのかもしれない(危険だ)

また、キャンプが禁止なのは『金重島』で、この島は私有地らしいのだが、潮間帯は土地としては認められないので、私有地だから潮間帯でキャンプしてはいけない・・という理由はよくわからない。実際には潮間帯などは関係がなく、単純にキャンプできる島とできない島があると言う事なのかもしれない。また浜辺などに貴重な生物などがいるのかもしれない。とりあえずお店の店員さんが駄目だと言っていたので素直に従おうと思う。

実はまだ『白浜海水浴場』と『鹿子前海水浴場』にも行った事が無いので、これは折を見て訪ねてみたいと思う。また九十九島ビジターセンターも訪ねたいと思う。

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