カヤック
2021年07月14日(水)
大村湾 漕査 第23レグ(戸尺鼻〜大崎半島)
2021年6月20日に漕ぐ。
この日は尺戸鼻近くのスロープを使って舟を出し、海岸線に沿って川棚町の海を南下し、大崎半島にある大崎半島海水浴場付近まで漕ぐ計画だ。
出艇場所に到着、ここは広い駐車スペースと、砂浜、スロープがありカヤックで遊ぶにはうってつけの場所と言える。
到着後、カヤックを組み立てていたのだが、リブフレームの接続具が割れるトラブルが発生した。つい最近この接続具が脱落するトラブルが起こったため、今回は予備の接続具と簡単なドライバーの準備があったのでその場で修理する事が出来た。
修理が出来てさあ出発だ。
カヤックをかついでスロープを降りる。何往復かして荷物を舟に積み込んだ。
海へ漕ぎ出して行く。
いつもの如く岸沿いに漕いでゆく、権現崎を通過しサガリ鼻へ向けて進むと正面に無人島の『葉島』が見えてきた。
軽く調べてみたが、この島はあまり情報が無い、地形図で見ると周囲を暗礁に囲まれているようである。
葉島を横目に後方へ見送って小串浦へと入ってゆく。
鼻を周ったところにボートが停まっており釣り人が竿を出していたので、邪魔にならないように遠巻きに漕ぎ進んだ。
進んで行くと、朽ちた釣り筏が浮かんでいる場所へ出た。
施設は廃墟のようになっており、鉄製の筏はロープには繋がれているものの、一部は浮力を失いつつあり今にも沈みそうである。
筏を係留しているロープを跨いで進む(カヤックだからできる芸当だ)、チヌが走っている姿が見られ、ここにしばらく留まりルアーを投げてみたが反応が無い、またこんな場所でも潮の流れはありアンカーの無いカヤックは簡単に流され、障害物にぶつかりそうになるため、竿をパドルに持ち替えたりで忙しい。
さらに進み・・
昭和 19 年(1944)4 月 1 日、神奈川県横須賀水雷学校の分校として移転し、臨時魚雷艇訓練所が 小串郷・新谷郷一帯に開設された。ここを中心として東側の惣津地区・現小串郷駅東部及び北側 の山の手一帯に訓練所関連施設があった。訓練期間は 1~2 ヵ月、訓練生の数は平均で 3 千人、 多い時は 5 千人以上も在所した。ここで訓練を受けて出陣した人数は数万人といわれている。
この訓練所は、全国から志願して集まった数万の若人を訓練して震洋特別攻撃隊・伏竜特別攻撃 隊を編成し、回天・蚊竜などの特攻隊員の練成を行った。また訓練所に関連して起重機の基礎台、 兵舎、弾薬庫、停車駅、給食施設(烹炊所)など多くの施設が建設された。
川棚町教育委員会発行「川棚町郷土誌」、川棚文化協会発行「文化協会三十 周年誌」、川棚史談会製作 DVD「我が町の戦時遺跡」
起重機の基礎台と給食所用その他用の防空壕や対空陣地跡などが、大規模だった訓練所関連施 設のうち、現在残存している。地元の新谷郷会が慰霊祭と清掃維持などを続けている。
こういうストラクチャの近くにも魚がいそうなのでルアーを何度も投げるが反応無し。ルアーがコンクリートに引っかからないように丁寧に投げるが、やはり潮でカヤックが流されるので忙しい。僕もそろそろアンカーを買った方がいいのかもしれない。
(ちなみに小串浦には『弁天島』という島もあったのだが、撮ったつもりが写真が残ってなかった・・)
そして次にやってきたのが、小串浦の惣津にある港。
玄関すぐに船が何隻も止まっており、どこか遠くの港町に遊びに来た気分になる。客室のベランダからの眺めも最高にキレイ。
大村湾に出航し、釣りにも連れて行ってくれるプランもあり、魚が好きな宿泊のお客様には特別なプランもご用意してある。そんな御宿だから夕食は新鮮な魚料理がずらりと並ぶ。
連泊のお客様にも特別なプランもご用意してあるそう。家族で夏の思い出にもよし、ちょっと気分展開に訪れてみるのも楽しそう。
引用 川棚町観光ガイドより 『民宿 磯の家』
次々と漕ぎ進み・・。
上陸はできて、階段もあるので簡単に道路へ出られるが、遊びの基点としては良く無い。
そして大隅海水浴場へ到着・・したのだが、海水浴場は水上フェンスが張られており侵入する事が出来ない。
入れないが、海水浴場の東西にそれぞれカヤックでも上陸できる場所があった。
どちらの浜も海況によって状況が変わりやすいため、利用しやすいかというとそうでも無い。
写真は撮り忘れたのだが海水浴場の出入口近くにはと大きい駐車スペースもある。
また海水浴場の裏(海水浴場から出て道路を跨いだ所)にも使われていない浜があり、車が入れないようにチェーンが張られている。
こちらの広場はカヤックで遊ぶのにも良さそう。実際沖にはボートやSUPが浮かんでいる。
この後はカヤックに乗り込んで、瀬戸ノ島との間を漕ぎ進み、大崎海水浴場の裏のビーチまで漕ぐ事とする。
途中、瀬戸ノ島へ上陸してみた。
瀬戸ノ島(せとのしま)は大崎半島の西にある無人島。昭和28年ごろには1世帯6人が住んでいた事もあるらしい。
一時ハウステンボスが宿泊用のコテージを整備するとの計画が持ち上がっていたが、現時点では進んでいないようだ。
この場所は潮間帯で、潮が引いた時だけ上陸できる浜だ。満潮時には沈む。
この後出艇場所へ戻りながら釣りをしていたら、ルアーではじめてマゴチが釣れて驚く。
しかも2匹もつれた。マゴチは大村湾で釣れる魚の中で、最も美味しくいただける魚のひとつだと思う。
今日の捜査も順調に進み、おまけに良い魚までつれてご満悦の僕であった。
この調子で進めば大村湾漕査も間違いなく今夏中に終わりそうだな、スケジュールに余裕が出てくると、なんとなく寄り道もしたくなってきた、そんな気分なのである。