登山

2018年11月29日(木)

妙見岳〜国見岳〜普賢岳 縦走(1)

2018/10/28

長崎県を代表する山と言えば、やはり雲仙岳だろう。

今でも活動し続けている活火山、雲仙岳、1990年に噴火し、火砕流で犠牲者が出たことや、平成新山という山の誕生など記憶に新しい・・と思っていたが、もう28年も前の事なんだなぁ。


太古の昔には小さな島に過ぎなかったという、火山活動の結果、噴出物によって埋め立てられ島は半島にまで成長した。

雲仙岳の登山適期のひとつは、紅葉が見頃の10月下旬から11月上旬。
バイクで走って雲仙岳の紅葉を楽しんできた。


この山行のGPS航跡データです。興味がある方は大きくして見てください。

矢岳パーキングエリアから仁田峠を目指してあるき出す事にする。


矢岳パーキングエリアの様子。

今回も山渓のガイドブック『長崎の山』を参考にコース設定したのだが、矢岳パーキングエリアから仁田峠を経由して普賢岳を目指すコースはこの季節は個人的にはあまりオススメできない。

普賢岳付近の周遊の楽しさと比べると、矢岳パーキングエリアから仁田峠への道はあまりにも地味であり時間がもったいないからだ。仁田峠から登り始めたほうがずっと時間を有効に使えるし、雲仙の自然をゆっくりと満喫できるはずだ。

※紅葉の時期、仁田峠や矢岳パーキングエリアなど満車&交通渋滞がすごいので駐車場に停まれない可能性もあります。矢岳パーキングエリアから登り始めるのはミヤマキリシマが咲いている時期(5月下旬)などが良いみたいです。

ここから仁田峠まで、どんな道かと期待が膨らんだが、どこまでも舗装路が続いている。
雰囲気は悪くは無いのだが、登山口を目指して林道を歩いているような気分なのだった。


仁田峠へ向かう道。

仁田峠へ向かう途中、いくつかの石像が祀られていたが、そのひとつを見ると『弘法大師像』と書いてある、弘法大師はいろんな場所で見られるのでその影響力の大きさを感じる。仏教界のスーパースターなんだろうな、たぶん。

仁田峠に到着。


仁田峠から見上げる、紅葉が綺麗。

いつにもまして車と人が多い仁田峠、駐車場はほぼ満車状態。
車の間を縫うように歩いて、ロープーウェイ乗り場方面へと進む。
普段着の観光客と登山客が入り混じっている。
ロープウェイも盛況でチケットを求める人で列が出来ていた。


ロープウェイ乗り場


ロープウェイの売店でもらった、『雲仙岳登山道防災マップ』の中を見た、かなりシリアスな内容だ。噴火した時に登山者がどのように対応すれば良いかを書いてある。逃げる方向や隠れる場所、身を守る方法が詳しく書いてある。

登山口から妙見岳へと向かう。


ここが登山口。

※もうひとつの登山口はロープウェイ乗り場の脇から太い道が伸びている。僕はそちらの道は下山路として使った。

登山道の雰囲気や山の斜面が美しい。

少し歩くだけで、この山は特別な山なんだなとわかる。


振り返ってみる仁田峠。

風景もすばらしいが、振り返ってみれば、南島原方面がすっぽりと視界の中に入ってくる。


眺望が素晴らしい。


美しい紅葉。

これでも例年よりは紅葉の美しさはイマイチなんだとか。

いつでも振り返れば大絶景なのだが、高度を上げればあげるほど視野が広まり、絶景も凄みをましてくる。
この眺望の素晴らしさは妙見岳の展望台で極大に達する。

ロープウェイの駅に到着。

駅の上にはWCと、屋根のある東屋、自動販売機も置いてある。缶コーヒーなどが150円、こういう場所としては良心的な価格設定。駅屋上からの展望も良い。ここからは登ったり下ったりするロープウェイの車両が良く見える。

ここから妙見岳の展望所はすぐそこ。


背後に見えている山が平成新山。


パッチワークのような紅葉。色付きは例年と比べてイマイチなんだとか。

展望所は上中下段の3段あり、それぞれがすばらしい眺め。
というより、この先、いろんな方角、いろんな角度からの絶景の連続。
すぐそこにある平成新山からは白い煙が立ち上っている、わかってはいたのだが、おもいっきり火山だ。


もくもく。

展望台から近くに赤い鳥居があり、『登山道』の文字。


ここから先の神社ぐらいまでなら普通の方でも歩いてゆけると思う。

それ以上はちゃんとした登山靴などあった方がいいかも、ただ若い人は勢いにまかせて進んだりするのかもしれない。
基本的に道ははっきりとしているし、むしろはっきりしてない所は樹木など邪魔でとてもあるけたものじゃないので迷う人はほぼ居ないと思われる。この先で迷った人はよほどの方向オンチで救いようがないレベルだと思う。


神社に到着。

しっかりとした屋根がついているが、これは噴石などが飛んできた時でも、ある程度の防御力を確保するためのものだと思う。実際噴石が飛んできたときはこの屋根の下に入って身をまもると、パンフでも書かれている。ちなみにこの神社、平成新山からは1.4kmぐらいの所にあるのだが噴石は余裕で届く位置なんだとか。

※神社裏手にある妙見岳は危険のため立ち入り禁止になっています。

妙見から国見岳方面へ、途中の林相もすこぶる良い。紅葉は若干終わりかけているのだが、この道を新緑の時期に歩いたならさぞかし気持ちが良いだろうと思う。

樹間から展望がある。紅葉などが良く見える、来て良かったと心から思う。


平成新山と普賢岳


国見岳


妙見岳方向を振り返ってみる、下方に見える谷はあざみ谷。


普賢岳山頂に人がいるのがここから良く見える。


分岐を左へと進み国見岳へ寄り道する。


なんて美しい登山道でしょう。

国見岳が見えてきた。

壁のようにそそり立つ斜面と岩が描くまだら模様が印象的、ちょうど登っている人がいたので、立ち止まって見ていた。
ひとりは鎖をにぎり、女性は岩を巻きつつ登っている。

国見岳の南斜面にとりつく、なかなかの急斜面で道も広くはない。
下山してくる人とすれ違うのに若干面倒である。

下から見えていた岩場に到着。上のコースは岩のコースで鎖がうってある。
下の方は岩の根本を巻きつつ上へ乗り越してゆくコース。
僕は下の道を歩く。
ここの岩場もそんなに難しくもなく、どっちのコースも補助的に鎖がうってあるので、必要があれば使ってゆく。3点確保の基本に忠実に動く。

※3点確保(3点支持とも言う)とは、両手、両足のあわせて4点の内、かならず3点が壁をとらえた状況にしておく事を言う。つまり両手足の内、動かすところは1点に限る・・という事だ。またこういう場所はハシゴを登るように、足に体重をかけて、手は補助的に使う。どっしりと安定した状態で登る事で間違いが起こらない。

鎖場は僕の記憶では2〜3箇所だった気がする。どちらもまったく難しくはない、小学生の上級生ぐらいの子も親と一緒に登ってきていた。アスレチック感覚で楽しいのだ。

国見岳の山頂に到着。

テラスの様な岩、狭い山頂が印象的だ。眺めは最高で、下方には普賢岳紅葉樹林、遠方には有明海。そしてすぐそこに白煙を履き続ける平成新山の溶岩ドームも良く見える。

ちょうど山頂にいたおじさんと話す。福岡の八女から来られている方で早朝車で走り、ここまで紅葉を見に来たのだそうだ。ここ(雲仙岳)はどこからでも良く見えると言っていた。雲仙岳は独立峰で遮るものが無いので、よく目立つんだな・・と改めて思った。


国見岳から見る普賢岳広葉樹林

普賢岳紅葉樹林の方をよく見ると、稜線上の小ピークに5〜6人の人影が見えた。破線すら設定されていない完全なバリエーションルートだ。


よく見ると山頂付近にパーティーがいる。


こっちの方へ向かっているようだ。

良い時間なのでここで昼飯とする。
今日もラーメンを食べようと思う。

国見岳から北側へ伸びている細い道。

狭い山頂で鍋でお湯を沸かしていると、バリエーションを歩いていた人たちが国見岳に登ってきた。
賑やかになる山頂。


今日は野菜とゆで卵など持ってきた。


出前一丁の火辣 海鮮味(Spicy Seafood Flavour)


どんなに辛かろうとも、スープは全て飲み干す。

食事を終えると、山頂には誰もいなかった。

ちょっと気になったのでバリエーションルートの方へ下ってみる事にした。

つづく。

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