カヤック
2022年06月25日(土)
大村湾、西海市 玉子島を訪ねる。
この日は大村湾、西海市に属する 玉子島で遊んできた。
最初の計画では、この島の少し南にある『ヘタ安甫島(へたあんぽじま)』と『沖安甫島(おきあんぽじま)』へ向かったのだが、どちらの島も上陸している釣人が多かったため、予定を変更し、近くにある玉子島へ向かう事となった。
さて、玉子島の場所は西海市西彼町に属している。


玉子島から南に約1.6kmの位置にある小さい港から船を出した。近くには釣人一名と、軽トラの荷台には猫。ちなみにこの場所にはお手洗いは無いのだが、近くにガソリンスタンドがあるので、お手洗いを使いたい方はガソリンを入れましょう。

※これまた余談なのだが、この時、湾内で女性が釣りをしていたのだが、どこかのおじさんが話しかけていた。僕は女性と言うのはいちいち男に話しかけられて大変だなぁ、せっかくの休日なのに、と少し同情していたのだが、この日カヤックを終えて帰ってくると、女性だと思っていた釣人はロン毛のにーちゃんだった。僕はこころの中でおじさんに(すまん・・)と謝った。
さて、カヤックを組み立て出発。今日は午後は風が強くなりそうなので早めに上がる予定。
船に乗り込みパドルで岸を突いて離岸する。
適当に漕いで良い塩梅に冲まで出てから釣りを始めた。今日は餌釣り、胴突き仕掛けに大きいキビナゴをつけて沈めてみる。底まで落として待ったり、上下にゆっくり動かして誘ってみたり。
※胴付き仕掛け(胴突き仕掛け)とは、幹となる糸に、枝わかれした糸と針をつけ、幹糸の下部にオモリをつける仕掛けである。海中を探るように釣る。

釣りをしながら島へ向かっていると、島の方から大きい声が聞こえてきた。まさかと思いながらも近寄って行くと島の上に人影が見えている、釣人のようだ。


多分だけど、チヌ狙いと思われる。撒き餌をしていたしフカセ釣りだろう。
今日はこの両島で遊びたかったのだけど、人も多いし釣人の邪魔にはなりたくないので、予定を変更してさらに北上し『玉子島』へ向かう事にした。

玉子島がはっきり目視できる距離まで近づいて行く。

玉子島は外周は70m程、面積は392㎡、118坪程の島だ。※当ホームページ調べ
だいたいだが120坪と言うとテニスコート2面分ぐらいの大きさになるらしい。そのくらいの大きさの島だ。

回り込んで行くと、島の西側に潮間帯が露出しており上陸して休む事にする。


単独行なのでカヤックを係留する事にした。10mのフローティングロープ、スリング、カラビナ。万全とは言えないけど、何もしないよりはマシかな?と言う程度である。


登ってゆくと、小さく平たい場所があって、その奥には祠があった。
この島は平敦盛(たいら の あつもり)に纏わる由来を持つらしい。
シマダスによれば、敦盛の妻の玉依姫(たまよりひめ・たまよりびめ)が侍女の千鳥姫、乳母の淀姫とこの地まで落ち延びてきたが、捕まりこれらの島にそれぞれ幽閉されたと書いてある。玉依姫が幽閉されたのがこの島『玉子島』という事らしい。
島の南端には一対の石灯篭があると書かれてもあるがこれは今回は確認が出来なかった。
ちなみに敦盛が討ち死にしたのは15歳の事である、平安時代の武将は一般的に早く結婚し、平敦盛も妻を持っていた可能性もある。しかし平敦盛に関する歴史的な資料にはそのような情報が明確に記録されていないが、演劇や物語の世界では妻や子がいた事になっている事もあるらしい。

祠は鉄筋コンクリート造で、屋根は住吉造を意識した意匠となっている。





祠の中にはさらに2つの社がある。それぞれの祠は石の観音扉をもっている。

良く観察して、祠の裏も見てみたが特には何もなく。


この後、上陸した所から島を歩いて一周してみた。













他に島で見られたお花たち。



こんな感じで『玉子島』を満喫?
この後は釣りをやりながら帰る。時間の許すかぎり粘るがアラカブが1匹釣れただけ。昼を過ぎると予報通り風も出てきて風速4m逆風の中漕いで帰る。

今日は玉子島を見る事ができて楽しい一日となった。これで魚でも釣れればもっと良いのだが、やっぱ魚探いるのかなあ?なんて考えてしまった。
玉子島について何かわかれば追記するか、記事を削除する事もありうる。
カヤック
2021年06月01日(火)
大村湾 漕査 第19レグ(横浦の港〜下小迎の港)小迎の無人島にも上陸
2021年5月23日に漕ぐ。
この日は西彼杵町八木原郷沖で漕遊。この海の沖にはいくつもの島がある。これまで何度か書いてきたが、無人島を訪ねてみたいという欲求が僕がカヤックを漕ぐ原動力だ。そんな僕にとっては興味深い場所の一つである。

さて今日も大村湾の漕査、前回と同じ横浦の階段スロープから船を出し、ここから北上してゆこうと思う。
今回の区間はあまり地形が複雑では無いのでなんとなく気が楽である。
さてバイクで移動後、素早くカヤックを組み立てて出発の準備をした。

カヤックを組みてていたのだが、リブフレームの部品(接続具)が無くなっている事に気がつく。ひとつぐらい無くても組み立てられるものかな?などと考えていると、部品のひとつが見つかる。ネジを探すのにも少し時間がかかったが地面に落ちていた。見つかって良かった。


カヤックを清掃する事もそうだけど、カヤックを組み立てる事や、荷物をカヤックに積み込む作業が僕は好きだ。
けっこう時間はかかるんだけど、これが不思議と苦では無い。僕の性格に向いているのかも知れない。
海の事を考えながら、ゆっくりとやるのが良いのかも知れない。


今日も天気よし風よしで気持ち良くスタートがきれた。波は小さく、限りなく凪に近い大村湾だ。
絹のように滑らかで細やかな、ビロードの様な水面に、大きく開けた朝の空がとても気持ちが良い。

魚はいないかな?と思いながら海底を見ながら漕ぐが、あまり魚の姿が見えない。
自分は大村湾で堤防から釣りをしているが、あまり釣れない(釣りがヘタなだけだが)
そもそも大村湾は魚の数が少ないのでは無いだろうか(と最近思い始めている)、こういった岸に近い場所には小さい魚しかおらず、たまに見かけるのはチヌぐらいのものだ。また地元の人と話しても釣れるのはチヌかスズキぐらいだと言う。しかも釣れるのは決まって早朝で昼になると魚は沖の深い場所へ潜ってしまうとも聞いた。

しばらく漕いでいると正面に今日はじめて見えてくる島がある。

岸沿いに漕いでゆくと、次の小島が見えてくる、こちらは地図に名前の記載が無い。
きっと何かの名前はあるんだろうと思う。これは地元の人に直接聞いてみないとわからないだろう。


白浜港へ近づく、遠くからも岸壁に釣り人が並んでいるのが見える。竿を見るとカゴがついている、この季節はサヨリを狙っているのかも知れない。


途中、良さそうな浜があったので上陸してみた。
予め下調べをした上で漕いでいるのだが、不意にこういう上陸できそうな場所が見つかる事も多く、漕いで来て良かったと思う瞬間だ。

地図には『上陸可能な浜と波止場』とプロットした。

船を岸につけて国道まであがってみると、目の前に『八木原薬局』があった。
周辺には駐車場などは無いが、工夫次第では使える場所だ。この場所は目の前の『堂島』『千鳥島』『焼島』『玉子島』へのアクセスに優れる。

さて、この後も北上して進み、次にやってきたのが深江にある小さな入り江で、入り江の入り口に名前の無い無人島がある。
近寄ってみると、島の南西側に浅瀬があり簡単に上陸可能だ。ここはカヤックを静かに寄せて上陸してみた。





上陸した後は持参した竿をつかってルアーを投げて遊んだ、早巻きしていると小さなフグが追いかけてくる。
チヌの姿もすこしだが見かけた。

一部、足を濡らして歩かなければならない所もあったが、島の裏側へ周る事も出来た。



堆積岩類とは既存の岩石が風化・侵食されてできた礫・砂・泥、また火山灰や生物遺骸などの粒(堆積物)が、海底・湖底などの水底または地表に堆積し、続成作用を受けてできた岩石である。



この時はダイワのスイッチヒッターというルアーを投げたが、いない魚が釣れるわけもない。



またいつか遊びに来てみようと思う。

また入り江の奥にはカヤックの上陸に使えそうな小さな船着き場もあった。

周辺には小さな駐車スペースもあるが私有地なのか何なのか判別がつかない。
おそらくボートの持ち主用の駐車スペースなんだろうと思う。
僕らカヤック愛好家が利用して良いものなのか?わからない(僕は使わないかな)

なかなか良い場所なんだけどね。
そして最終的に小迎郷の小さな港へ入ってここを本日の折返し地点とした。



さて、この後はカヤックの上から釣りをしながら帰った。
何も釣れなかったけどね・・。

ハウステンボスのアトラクション『ジュラシックアイランド』は、探検船に乗り込んで恐竜が棲む無人島に上陸し、銃を手に恐竜を撃ちまくる最新ウォークスルー型AR(拡張現実)シューティングアトラクションとの事。
https://www.huistenbosch.co.jp/event/jurassic-island/sp/?guid=ON



そして最初の出艇場所へ戻ってきて本日の漕遊終了。

今回も無事に漕ぎ遊びを終える事が出来て良かった。
次回はいよいよ西海橋、針尾瀬戸の横断だ、タイミング次第では渦潮の上を漕ぐ事になるかも知れない。
大村湾漕査のひとつの山場だと思う。ワクワクしか無いぞ!