登山

2018年10月25日(木)

黒木から国見岳、多良岳

2018年9月23日

装備を背負って、バイクに跨がり田んぼの匂いを感じながら走る。
黒木小学校の前を通り、黒木林道を経由して、黒木駐車場の第3駐車場へ到着。
今日はここから多良岳に登ってみたいと思う。

まずは今日歩いた山行のGPSの航跡を貼っておきます(地図クリックで拡大)

黒木から多良岳まで登りのみのデータ。帰りは同じ道をピストンで帰った。

この先は規制されていて車両は通行禁止。

第3駐車場の様子。普通は第2駐車場に停める、第2にはお手洗いもある。

バイクを停め、ヘルメットを脱いで帽子にかぶり直す。

駐車場にいた男性に挨拶をするが、完全無視される(笑)
初っ端から幸先のよいスタートだな・・と苦笑い。

特に準備運動などせずに装備を整えて出発だ。

なお、この登山をするにあたって参考にしたのは『分県登山ガイド 長崎県の山』

第3駐車場からすぐそこ、チェーンが張られており、掲示板などで登山者に注意を促している。

久しぶりの登山だが、特別な気負いはない。

のんびり行こうじゃないか。

しばらく舗装路を歩く、舗装された道はうっすらとまとった苔で滑るので注意しながら歩いた。
草の上に器用に乗ってとぐろを巻いているシマヘビ。
道から右側に外れた場所に小さい沢があった。
『ゲンノショウコ』だろうか。
曲がった『落石注意』の看板。
頭上を見上げると、破れたネットに落石がひっかかっている。いつ落ちてきてもおかしくない。
ここは八丁谷。
猿田彦大神を祀る。

八丁谷の看板から、登山口はすぐ。

ここが登山口。

山の中へ細い道が伸びている。
傍らには棒などが立てかけられ杖として使える。
道標を見ると、金泉寺まで1.8km、多良岳まで2.5kmとある。

またこの場所からは中山峠や経ヶ岳などへも向かう事ができる分岐点だ。

解けた靴紐を結び直し山へ入る。
さあ、長崎の山、多良岳、どんな表情を見せてくれるかな。

進んでゆくと、しっかりと道が伸びている。

人が歩いてなくて、荒れ果てていたら嫌だな・・と思っていたのだが、そんな事も無く。


登山口にあった、杖を借りた

こんな感じの道、雰囲気は決して悪くないぞ。
綺麗な水が流れていた。

途中は右脇に小さい沢が流れせせらぎの音を聞きながら歩く、ひんやりとした空気も気持ちが良い。

小さい沢を何度か渡る。

道は何度もくねくねと蛇行しつつ高度を上げてゆく、この日のために無理の無い程度に走り込んで来た、その成果が出てるようで、あまり息がきれる様な事もなく、気持ちよく歩けた。

レスキューポイント番号

道中は何箇所にも『レスキューポイント』が設定されている。
緊急時にはレスキューネットワーク協議会に電話を入れて、ポイント番号を伝る。
レスキューポイント202を通過したな・・と頭にいれておくと良い。
また、代表電話番号を携帯にいれておくと尚よいと思う。

※安易な救助要請は迷惑になるし、場合によっては救助費用などを請求されるかもしれないので注意してほしい。

沢の渡渉。

ここは木に杓子(しゃくし)がかけてある。
ザックを下ろし、帽子を脱ぎ、メガネを外して顔を洗う、沢の水を口に含み喉を湿らす、冷たくて美味しい。

このような簡単な岩場もある。ロープが張ってあるが、決して難しくはない、特別な技術も必要ない。

登ってゆきながら、何人かの登山者とすれ違う。
あまりまじまじとは見てないが、皆ちゃんとした登山用の装備だ。

全体的には道がわかりにくい場所は少ない。
道標も設置されているし、手製の案内板や、テープなども巻かれている。
ところどころで小さいケルンもあり良い目印になる。
すこしわかりにくい場所でも、周囲をよくみれば道に迷う事は無い。

石垣で囲まれた場所がある。炭焼きの跡だろうか・・?
途中にあった『オオキツネノカミソリ』の群生地。8月頃に見る事が出来るそう。また今度見に行ってみたい。

ここまでくると稜線(山の頂上と頂上を結ぶ線)はもうすぐ。

『西野』へ出る。ここから金泉寺まで10分だ。

さて、登山口からここまでは、どちらかといえば谷側の沢に近い位置を通って登り詰めるルートだった。このように谷沿い沢沿いのルートは古道にみられる特徴だと聞いた事がある。古い時代から歩かれてきた歴史のある道なのだろうな、と推測する。

西野から金泉寺方面へと進む。
ことの外、森の雰囲気も良く、長崎の山もなかなかやるな・・と正直関心してしまった。

途中ですれ違う人に道を聞かれるが、この山域を歩くのは初めてなので良くわからないと伝えると、ポカン・・と不思議な顔をされた。

本当はよく知りもしないのに、知ったふりをして、道を教えるというのは山の中では危ないので、対応としてはこれで良かったと思う。

金泉寺近くとトイレと水場。

水場は水量豊富。

山小屋がある、長崎にもこんな山小屋があるんだな・・とちょっと意外に感じた。

県立の金泉寺山小屋は、土日祝日のみ営業。
県立という事だがたぶん長崎県立だと思う。
また夏場には、下界との気温差が5℃以上にもなるので、避暑地としても人気らしい。

何人かの登山者が中で休んでいた。
いつか無駄に泊まりに行ってみようと思う。
テントを張る事もできるそうだ。

多良山系ガイコツ図、良く見ると今日歩いてきたルートが書かれていない?
小屋には緊急連絡用の無線装置が設置されている。このような装備は珍しい。

ちなみに僕は個人的にアマチュア無線機を携帯してきている。アマチュア無線4級の免許を持っているのです。

金泉寺小屋の料金表。ビール300円、山の中では安い方だと思う。ちゃんと冷えてるのかな?地図も売ってある。どうせなので他の領域の地図も売って欲しい。

» 金泉寺山小屋のホームページはこちら

弘法大師が建立したと言う、金泉寺。

今回はかるく拝んで通過。また今度じっくり見てみたい。

» 金泉寺のホームページはこちら

金泉寺からは舗装路へ入り登り進む。

この周辺では、どこからともなく人が集まっていて往来が活発だ。
佐賀県側からも人が集まっているんだろう。
人が多いと安心感がある。

道標を見て、途中から山へ再び入る。
道標と階段、そして鳥居。人も沢山歩いている。
鳥居をくぐった所にある、小さい祠、『役の行者像』を祀る。

役行者(えんのぎょうじゃ)さんは、修験道の祖。

下駄を履いた石像が『役の行者』、その前には一本歯の下駄が供えられている。

その昔、役行者が様々な活躍をして庶民のために尽くし、一本歯の下駄をはいて各地を巡っていた。里の人たちは、その徳を慕い行者の像を祀ったのだという。

この像が祀られていると言う事は、多良岳が修験道の場として知られていたと言う事になる。

梵字が書かれた石版。
途中登山道脇でみかけてたキノコ。これは舞茸じゃないかな。帰りにちょっともらおうかと思ったが、帰る時はもう無かった。

鳥居をくぐって多良岳へ登る道は、なかなか険しい。
肩で息をしながら斜面を上がってゆく。
途中は石像などが点在しており、聖地の中を歩いているのだなと気付かされる。

鎖場がでてきた。

ガイドブックでは鎖場などあると書いてあったので、どのくらい厳しい道なのかと身構えていたのだが、難しくは無い。たぶんこの鎖が効果を発揮するのは冬場、岩などが凍りついた時だ。

雑木が美しい急坂である。ロープなど補助的に使い登る。
左側が落ち込んだ鎖場だが、しっかりと足で立てるスペースがあり危険は感じなかった。

登って行き、多良岳と国見岳の稜線へと出る。
近くにある国見岳へ向かう。

国見岳に登頂。

国見岳は多良岳の西120mぐらいの場所にある小ピークで標高は996mだ。
山渓のガイドブックではこの場所が多良岳になっている。
多良岳とは特定の場所では無く、この周辺の山の総称なのだという意見もあると言うが、山名に混乱が見られる。

国見岳の山頂は周辺が雑木に覆われてはいるものの、一部展望が開けており、遠方に経ヶ岳や大村湾を見る事も出来た、狭い山頂だがなかなか良い場所だと思った。

周辺は雑木に囲まれているが、木々の隙間に眺望がある。
国見岳からの眺望。

国見岳から多良岳はすぐそこ。

階段を登って登頂。

多良岳山頂直下にある現前地菩薩(?)

多良岳の山頂に到着、多良顕現が祀られている。

山頂をうろうろ。満足したので、昼飯を食べる。

お湯を沸かして、出前一丁を作った。具は無い。

シンプルすぎる昼食、そして熱いお茶を2杯飲む。
チョコなども適当に頬張る。

この後は写真は無い。
登ってきた登山道を引き返して下山した。

長崎での初めての登山、どこからどうやって登ろうかと悩んでいたのだが、一度登った事でなんとなく次にやるべき事が見えてきた気がする。

登山

2018年10月20日(土)

長崎の山、多良山系について調べてみた。

長崎へやってきて初めての登山。

まずは大村市の背後にその存在感を示す、霊峰、多良岳に登ってみようと思う。

その前に長崎の山の事は良く知らないと言う人や、なによりも自分自身のために、これから紹介する多良岳を有する、山域『多良山系』について軽く調べてみたいと思う。

多良岳の主峰と言える、『経ヶ岳』『多良岳』『五家原岳』など、大村市側から見える山々、それぞれの山を繋ぐ稜線の向こうは佐賀県となる。山の背後に見えているのは有明海だ。

多良山系は、長崎県と佐賀県の県境に連なる山々の総称だ。その幅は東西に25km、南北に35kmにも及ぶという。この山々は長年にわたり、時代や場所を変えて、様々な種類の岩石が吹き出し形成された複合火山地帯なのだと言う。

この山域は、山頂に近い場所は急峻だが、全体的にはなだらかなところがひとつの特徴だと思う。

多良岳を中心として、山域が低く広がっているのがわかる。

高さはそれほどでも無いが、標高のわりには山の懐が深い、そのため林道などを使って山腹にある登山口から登り始める山行スタイルが主となりそうだ。

中央部は等高線が狭いが、全体的になだらかな地形だ。

全体的には緩やかなのだが、登山者視点でみるとなかなか急峻な印象を受ける。
実際に国土地理院の地図などを見ても、その特徴は顕著で、山頂に近い所は険しさがあるものの、全体的には大村湾の裾野まで、非常にゆるやかな等高線を描いているのがわかる。

また背後には有明海、目の前には大村湾が広がっており海に挟まれている格好となっているのも面白い。

多良山系から望む大村湾

昭和7年発行の『九州の山々』(北田正三 著)には多良山郡からの景勝が以下の様に紹介されている。

“大村湾の風光は驚くべきものがある。その内海の美しき波、四圍(しい=取り囲む事)の山々の倒影(水面に逆さにうつる事)、交通の至便、相まって将来必ず旅客の注意が集まるであろう。多良岳は登山の対象として興味多い山にも拘わらず登行する人も少なく、あまり知られていぬ点などは、大村湾の景勝と共に誠に惜しいものである。”

『九州の山々』(北田正三 著)

以上で多良山系の簡単な説明を終える。

他にも書ける事はあるのだが、またいずれ紹介したいと思う。

さて、次回から山行記録をつづってゆきたいと思う。

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