釣り

2022年01月04日(火)

釣れない釣果報告 2021 9月〜12月

9/19 長与町 二島

島でキャンプ、適当にルアーを投げるとよくわからない魚がつれる。サヨリ?
よくわからない魚は恐怖のため逃がす(笑)
その後釣りをするが何も釣れない。夜も釣りをして夜光虫を初めて体験する。釣れない。

10/? 大村市松原

この日もカヤックです。松原漁港のスロープから出て鹿ノ島(カノシマ)を周った所で、ナブラ・・と言うか、海面がザワザワとしている場所(ボイルっていうの?)があったので、これは海中では何かある!と思いルアーを投げ込む、3回目ぐらいでヒット!!丁寧に巻いてゆくと竿もぐいぐいしなる、でもそんなに重くは無い、チヌかな?
魚影が見えてきた・・シーバス(スズキ)だぁ。と、言うわけで初めてシーバスを釣ることが出来ました。釣ったあとは近くの浜へ上陸して血抜き。クーラーボックスが小さかったので、頭だけつっこんで尻尾がはみ出る。シーバスのサイズは50cm。焼いてバルサミコ酢を垂らして食う。この日は松原のしおさい公園前でスナメリに遭遇した。つるっとした背中だった。

10/? 大村湾 海上自衛隊の基地の沖

この日もカヤックで釣り、漕ぎながら適当にルアーを投げる(魚探が無いもんでね)
調子が良くチヌが4匹ほどあがる。最大のものは43cmぐらいだったか、僕は大村湾のチヌはあんまり美味しくないと思うので、釣れても嬉しくないのだが・・さすがに40cm超えてくると、思わず声が出てしまう「でかっ・・」洋上での血抜きは骨だが、時間をかけて作業する。自衛隊の基地も近く、対潜哨戒ヘリは近くでホバリングしているし、なんとなく国防の邪魔をしているようで気が引けるのだった(笑)近くには漁船もいるので、特に悪い事をしているわけでは無い(と思う)ちなみにアジらしい魚がよくジャンプしているのだが、あれがマルアジかなぁ?マルアジはあんまり美味しくは無いらしいが。何にしても一度は食ってみたいもんだ。

丁寧に血抜きをすれば臭みも少なくなる(らしい)

10/10 大村湾 大崎半島

この日はカヤックで釣り、海水浴場裏から出て漕いで行く。カヤックの下に砂地が見える、潮が動いていて魚の気配にあふれていた。ルアーを巻いて何か釣れたと思ったらフグだったが、フグを追いかけてくる2匹の魚影。上からは良くわからないが、やたら長い胴体だぞ、サヨリか?ダツか?その後すぐに30cmのヒラメが釣れる。その後も釣りを続けるが糸が切れる、良くみると道糸から先が無いぞ。あら?予備の糸は無い。これで釣りは終わりか・・いやまだだ、オレンジ色の糸にルアーをつけて投げまくる。こんなもんで釣れる気がしないが・・と思っていると、強い引きがあり、手応え的にはマゴチか・・?と思っていると、ピンクに光る魚体、真鯛じゃねーかぁ!!?冷静にタモ網にいれて捕獲。これはびっくり、こんな浅い所(瀬戸ノ島からすこし沖へでた所)で鯛が釣れるのか。使ったルアーは金色のフローティング・ミノー。瀬戸ノ島に上陸して血抜き、この後もねばるがフグは釣れるが釣果は無い。鯛は41.5cmなかなかの良型であった。

シンプルに塩焼きが美味いと思う。

カヤック

2021年10月17日(日)

大村湾(長与町)の二島でキャンプ2nd#2

誰もいなくなった二島でキャンプ。海岸に落ちている乾いた流木を集めて焚火の準備。

焚き木は多めに集める。流木は何故か竹が多い。
今回初めて使った焚火台。なかなか使いやすい。

まずはアルミポットでお湯を沸かす。

ビールぐびぐび。
だんだん暗くなってきた。
北側の海岸は波・風が強い。
沸いたお湯でアルファ化米の五目ご飯を作る。
今日の夜食。

今日の晩ごはんは『焼き鳥』と『肉・ソーセージ』味付けはシンプルに塩。
風が強いので焼けるのに時間がかかる。

この後はとっぷりと日も暮れて、月は中秋の名月らしく丸く明るい。

何をするわけでも無く、ビールを飲みつつ焚火を見て過ごす。

さて、この後はテントの中に入って(無線機で)ラジオを聞いたり、オヤツをつまみながらビールやアイスコーヒー飲んだりして、ダラダラと過ごす。寝ようと思ったが何故か寝付けず、夜中の1時ごろに竿をもって桟橋からルアーを投げてみる。ルアーを巻くと海水がほんのり光って『夜行虫』。注意して良く見ると、ところどころで海中が光っている。魚はいる様だが、特に釣果も無く。夜光虫の海では魚は釣れにくいって聞いた事あるな。

夜の海。

少し過眠して朝4時ごろから釣りを開始するも反応薄く、島に近寄ってきた小舟からも「当たらないなー」とぼやきが聞こえてきた。島の周辺には船が4艇ほど集まってきている。
僕も黙々とルアーを投げるが釣れない、ただ釣れないんだけど、静かな朝の海へ向かって投げるルアーは気持ちが良い。
無いテクを駆使していろいろ探ってみるが釣果は無し。

朝まずめの大村湾。
日も登ってきた。
桟橋の様子。

朝飯も食べたいので、焚火台でお湯を沸かして、パスタを作り食す。

焚火中。
湯でパスタを茹でる。

パスタは『サラスパ』でこれは茹で時間が短いのと、コンパクトで登山など軽量化が求められる野外活動にピッタリで、この世界での『ド定番』なのだ。

パスタ完成。具はない、サイドメニューも無し。
撤収、パッキングして帰り支度。
桟橋の様子。有志によって修繕されているのか、床に板が張られていた。
朝の二島。
また来るよ。
帰りもまあまあ風があって海もうねってはいたけど、昨日ほどではなかった。

帰りは途中で竿を出しながら帰った。底までダイソーのジグを落として探っていると、良型のキビレが釣れた。

潮井崎公園に到着後帰り支度。

と言う訳で無人島キャンプを楽しむ事が出来て良かった。また来年も遊びに行けるといいね。

カヤック

2021年10月11日(月)

大村湾(長与町)の二島でキャンプ2nd#1

2021年9月20日に漕ぐ。

連休を利用して長与町の二島で無人島キャンプを楽しんできた。

無人島二島の位置。

前回は大村市の森園公園の大村海岸から出艇し、漕いで島へ渡ったが、今回は長与町の潮井崎公園から船を出す事にした。

潮井崎公園でカヤックを組み立てていると、公園の管理人に声をかけられた、これから二島に渡る事と公園の駐車場にバイクを停めておく事を話すと特に問題は無いとの返事、こういう所、長与町は口うるさくないし柔軟に対応してくれるのが良いなと思う。

長与町の二島

カヤックを組み立て出発、潮井崎公園からは二島はよく見えるので行く時は前方を見据えて真っ直ぐ漕げば良い。
この日は予報では風が弱かったはずだが、漕ぎ始めはともかく途中からうねりが強くなってきた。
台風が通過した後だったのでその影響もあったようだった。アルピナ2は今日も抜群の安定性で危険を感じる事は無い。
頑張って漕いで二島へ上陸。4.02kmを45分で到着。僕的にはなかなか良いペースだ。

二島へ上陸後カヤックを陸に上げる。
先客あり、桟橋を占領して楽しんでいる。

どこかの会社が慰安旅行を楽しんでいるようだ。若者に聞くと、船は社長が買ったものなんだとか。
羽振りの良い会社もあるもんだな。

彼らは先日は島に泊まっていて、今日は夕方までたっぷり遊んで帰って行くのだ。
また昨夜はカヤックの2人組も無人島キャンプをして今朝帰ったそう。

まずは景気づけに一杯。暑い無人島、ひと漕ぎした後の(よく冷えた)ビールが、さいっこうの喉越しで激ウマ。

島に上陸して最初にやる事は幕営の準備。
前回はアライテントのトレックライズ0を持ってきていたのだが、山岳用のテントはこういった海浜キャンプでは暑くて死にそうになる事を学んだ。

モンベルのサンダードーム1型を張る。テントの横にカヤックを置いているのが“味”です。

今回は内張りがメッシュ生地のテントを持ってきた、メッシュだと涼しいかと言えば、言うほどは涼しくはない。やはりメッシュ生地の内張りとタープがベストな組み合わせかもしれない。次回はタープを用意しておこう。

ギア類はカヤックに適当にいれておく。いつでも釣りで遊べるように竿も準備しておいたぞ。
大きめのクーラーボックスにたくさん氷も入れてきたぞ。ビールと肉だ。

テントを張った後は、ビールで水分補給。ぐびぐび喉を鳴らして飲んだ。他にやる事も無いので二島の様子を見て周った。

廃トイレ(元バイオトイレ)
廃トイレの横にあった謎のトレーニング器具?

前はこんなもの無かったぞ?・・島をゴミ捨て場にするのは止めましょう。

廃トイレ。使用は自己責任です。
廃トイレの裏。
トイレの裏のヤブ。濃すぎて突破は厳しい。
廃トイレから見る二島

僕は島の南側から漕いできたが、上の写真で見えている岸は北側でこちらは波がさらに強い。
ちなみにこの日は終始風が強かった。

廃トイレから見る南側の岸、風裏になっているので波が小さい。
島の地面。
ハマエノコロ。
海を楽しむ若者たち。
南側の岸、波穏やかなのは島の近くだけ。
二島の桟橋、管理はされていないので使用など全ては自己責任で。
島の様子、ゴミも多い。

若者たちが近寄ってきたので話しをする。聞くとあの立派な船の持ち主の子供らしい。
僕が「あんな大きい船を持つなんてお父様は立派な方だね」というと、謙遜して「いやぁ借金ですよ」と言うのだが、社会的な信用があるからこそ銀行は金を貸すのだからね、僕なんかが船を買いたいから金を貸してくれ、と言っても銀行は相手もしてくれないだろう、笑いながらそんな話しをしたのだった。

記念碑
島の東屋。
ベンチが雑草に覆われてしまっている。
前回バーベキューを楽しんだ場所は跡形もなく雑草まみれになっていた。

この後、やる事も無いので南側の海岸で冗談半分でルアーを投げているとすぐになにか魚が釣れた。
それを見ていたどこかの若者が奇声を上げた。
サヨリなのかダツなのかよくわからないが、食える気がしないのでリリースした(初めて釣れる魚は恐怖である)

独りでカヤックを漕ぎ無人島でテントを貼り、一投目でいきなり魚を釣る私の姿は、若者の目にはきっとアウトドアの達人に見えていたかも知れないが、カヤックも釣りもド素人な僕だった。

この後もルアーを投げたが何も釣れず。

ダツ?では無いような。サヨリ??

この後夕方になると若者たちは帰っていった。
別れ際に手を振ってきたので、こちらも振り返す、爽やかな一時。
すっかり誰も居なくなった、無人島でひとり気楽極楽な時間を過ごす。

海岸で乾いた流木を拾う。流木は竹が多い。今回は焚き火台をもってきたので、ビールを飲みながらこれで肉を焼いて楽しもうという腹である。

焚き火台、小さい机、小さい椅子、全てがコンパクトだ。軽量化を考えていたらこうなった。

椅子はもうちょいちゃんとした椅子が良かったかも。

次回に続きます。

カヤック

2018年10月11日(木)

長与町の無人島、二島へ(4)

二島の岸から離れて漕ぎ始める。

これから島を反時計回りに周って観察し、長崎空港の南側をかすめて大村海岸へ帰る。

ふとみると肩に小さいバッタが止まっている。
このバッタ・・島から脱走するつもりなのかな?

手で捕まえようとするも、どこかへ行ってしまった。
その後、そのバッタの姿は見ていない。
舟のどこかに隠れて大村に渡ったのか、二島へ飛んで戻ったのか、海へ落ちて死んだのか。

さて、今日も静かな大村湾。
波ひとつ無く、海底が良く見える。

下をのぞくと、海底まで2〜3mと言ったところ、
まるでカヤックが空に浮いている様な感覚だ。

島をよく見ながらゆっくりと漕いで進む。

写真には無いのだが、このあたりの海底はとても立体的だ。
比較的浅めの岩礁(棚)があり、そこから急に落ち込む様に深くなっていた。

海岸から離れてすぐ、隠れた上陸ポイントがあった。

崖を見ると、赤い土が印象的だった。
土中に鉄分を多く含んでいるのだろうか・・?

同じ大村湾の島でも、島を形成している要素は一葉では無く、バリエーションがある。
その事に深く興味が湧いた。詳しい人の話しを聞いてみたいと思った。

島の北側を漕ぎ進めて、西側へ移るところにも岩礁がある。
カヤックが座礁すると困った事になるので、そろそろ・・・と慎重に近づく。
浅くなった海を通過、少しカリカリ・・と嫌な感触があった、船底を少し擦った。

岩礁の向こうに見えている島・・。

時津町に属する島、黒島だ。
来年あたり偵察に行ってみようと思う。

西側の海岸。
上陸出来そうな小さい浜があった。

海底を見ると、見たことのない生き物がいた。

白くてふわふわした見た目

ちょっと拡大してみると・・

これは『ウスユキウチワ』という名前の海藻。

島の一番南側の岩礁、ここも上陸できそう。

こんな感じで二島を一周。

桟橋が見えてきたね。

二島を背にして長崎空港方面を目指す。

相変わらず船首があらぬ方向を向こうとするのだが、
今日は先日ほどは無い、前方から緩やかな風が吹いているようだ。
カヤックと言うものは基本的には流体力学的に風上を向く様に作られているらしい。

無線機の電源を入れてラジオを聞きながら漕いだ。
無線機は防水では無いが、カヤックがひっくり返る気がまるでしない。
漁船が激突してくるぐらいの事がなければ大丈夫だろう。

ラジオから加藤登紀子さんの知床旅情が流れてきた。
気分が良くなって鼻歌など歌う。

何か気を紛らわせなければ、やってられないほど変化がない。

空を写す大村湾。

写真を撮影していると、どこからともなく蠅(はえ)が飛んできた。
大村湾とは言ってもここは海のど真ん中。
このくらいの海だと海上でも蠅が飛んでいるのか、
それとも僕のカヤックに乗ってきたのか。

水滴で水紋が生まれるほどの凪。

長崎空港の南をかすめて・・

長崎空港の誘導灯が見えてきた、手前では稚魚の群れが飛び跳ねている。

大村海岸から二島まで、約4時間。
その逆走、二島から大村海岸まで約3時間の船旅だった。

最後に二島の地図を掲出しておく。

と、こんな具合で初めてのカヤックでのキャンプツーリングを無事に終える事が出来た。
キャンプ中の過ごし方、酷暑での幕営の方法など、課題は残った。
漕いでいるときは退屈に感じても、今こうしてパソコンの前に座っていると、また海に遊びに行きたくなっている自分がいる。

さて、僕的にはそろそろカヤックのシーズンは終わり。
あと一度、海で遊べたら良いと思っていて、これからは長崎の山へと向かって行きたい。

カヤック

2018年10月04日(木)

長与町の無人島、二島へ(3)

昼はあまり食欲が無く、適当に腹が減ったら食べ始めようと思っていた。
それで肉を焼き始めたのが4時ぐらい。昼飯には遅いし、夜食には早い。
特にやる事も無いので、本ぐらい持ってくればよかったな・・と反省していた。
スマホの電波(ドコモ)は届いていたのでスマホをポチポチさわっていた。

島で遊んでいた人たちも、船やジェットスキーで帰って行く。
帰り際におじさんから氷をいっぱいもらった。
「今日は島に泊まるんですか?」などと
若者と少し話しをしていたら、
おじさんが「あれ友達?」って言うので振り向くと

別のシーカヤックが一艇だけ上陸してきた。

これから独りで無人島でキャンプ・・と思っていたので、これには不意をつかれたな。

カヤックを見ると、僕のカヤックとは違ってもっと本格的な、まさにシーカヤックである。

艇はクオリティカヤックス (Q-kayaks)のペンギンのようだった。
反りが強いボディ、深みがあるのに鮮やかなブルーが美しい。

参考(Q-kayaks) http://q-kayaks.co.nz

30代ぐらいの男性のカヤッカーで(以下Aさん)、開口一番、今まさに帰ろうとしているおじさんたちにあまったビールください、などと言って、おじさんも「おう!!いいぞ!!」
みたいな感じで応えていた(友達か・・!!笑)
対人スキルが高くて驚いたな。

Aさんは両手に発泡酒をたくさん持ってきて、
僕にも2本わけてくれた。

とりあえず、アルコールをわけてくれる人はもれなく良い人である。

まさか無人島でこんな冷たいアルコールを飲めるなんて、思ってなかったな。

ほんと嬉しい。

僕は両手に発泡酒をもって、手を広げて帰ってゆくボートの人たちに
「ありがとう〜〜!!」と言ったら、向こうの人も手をふって応えてくれた。

もらった氷に突っ込んだ。

Aさんと話しをすると僕のブログを見たことがあるみたいだった。
なんとなく嬉しい気分になった。

僕が二島でキャンプをする予定である事を知っていたので、もしかして“かぶる”のでは?と懸念(?)していたようだ、ちょっと申し訳ない気もした。

静かな無人島だ・・。

陽も斜めになってきた、ほんとやることが無いので、植物の撮影をする事にした。
狭い無人島の上をぐるぐると歩き回る。

ハマエノコロかな?
山菜のギシギシ、ヌメヌメして調理の仕方によってはけっこう美味しい。
この虫は、クロウリハムシ、幼虫のときは土の中ですごし、成虫になってからは越冬する。

オンブバッタ(だと思う)、身体が大きいからメスかな。

人が居なくなったところで桟橋を改めて撮影してみた。

長与町は半ば管理を放棄したようだが、想像していたよりずっとしっかりしている。

ただ桟橋の根本部分は腐ちていて、板が渡されている。

桟橋から二島の方を見る。

桟橋の先端には、ライトがついている。暗くなると自動で点滅する。

夜になってもこの周辺は漁船がうろうろしている。
桟橋の位置を伝える重要な施設なのだ。

桟橋の様子。一部文字が欠損しているが、赤いペンキは退色しやすいらしい。そしてこうなる。

夜も焚き火、Aさんにいろいろ質問したり、教えてもらいました。
とても勉強になった・・。

そういえば二島には蚊はいましたので、虫よけスプレーは持ってきた方がいいかも。

夜に咲く花、待宵草(マツヨイグサ)、アブがハチドリのようにホバリングしながら、長い口を花につっこんで蜜を吸っていた、正確な動きがまるで機械のようだ。

この後、夜は8時頃?にテントに入って就寝。
テントの中は暑く寝苦しい。うとうとしながらもなかなか寝付けない。
せめて少しは風があれば良いのだが、無風。

島でのキャンプは暑さ対策が必要だ。山の上なら夏でもそれなりに涼しいものだが、島はとにかく暑い。蚊帳と大型のタープの組み合わせが良いかも、携帯型扇風機などあれば欲しい。あと登山用のマットは保温力が強すぎて暑苦しい。もっとさらっとして涼しい夏用のアウトドアマットは無いものだろうか。

あまり寝付けず、そのまま朝を迎える。

朝ごはんはラーメン。出前一丁の海鮮味だ。
朝早く、帰ってゆくAさん。漕いで島影に消えるまで見ていた。

ラダーが効いているようで、すばらしい直進性だ。僕のカヤックとは大違いだ(僕の腕が悪いのかもしれないが)

誰もいなくなった無人島。
待宵草は朝はしぼんでいる。
北側の海岸。
さあ、僕も帰ろう。

荷物をまとめてカヤックに積み込む。
特に後ろ髪をひかれる事もなく、この島にはまた訪ねてくる事もあるだろう。
二島を開放してくれている長与町に感謝しながら、岸を離れた。二島をカヤックでぐるりとまわって島を観察して帰る事にした。

カヤック

2018年09月28日(金)

長与町の無人島、二島へ(2)

ここで二島について簡単に解説をしておきたいと思う。

二島は長崎県西彼杵郡長与町斉藤郷に位置する無人島で、長与港からは約5km沖合にある。

面積は0.05km2、周囲1.2km、最高標高地点は21mで、
島は2つの小島がくっついた様な形をしている。

ちなみにこの島はSIMADASに掲載がない。

僕は以前、二島はこの2つの膨らみが二島の名前の由来に違いないと書いたが、
古地図を見ても今の島とそんなに形が違っていないので、あながち間違いでは無いかもしれない。

出典:古地図コレクション(年代不詳)

二島はかつて、日本軍だかアメリカ軍だかの攻撃演習の的になっていた・・という過去もあるそう。
この事については詳しくわかったら追記をしたいと思う。

二島に上陸、握りこぶしぐらいの岩がゴロゴロした海岸が印象的。

海岸にカヤックを寄せて上陸する。
2本の足で島の上に立つ、この感覚はとても不思議なものだ。
この感覚はカヤックで無人島に上陸した人にしかわかりづらい感覚だと思う。

周辺を見渡すと子供がいて、海水浴を楽しんでいた。

真っ黒に日焼けした、腹の出た男の人が歩いてきて挨拶を交わした。
釣り竿を持ったまま海の中へ入ってゆき投げ釣りを楽しんでいる(何も釣れてなかったが)

カヤックはそのままで、浜から陸の上へとあがってみる。
大音量で音楽が流れ、桟橋には人が集まってパーティーをしていた。
タープの下ではバーベキューコンロで肉を焼いている。
まるでフェスの会場のようになっていた。

男たちは上半身ハダカになっていて、中には全身に入れ墨をいれた若者もいた。

着岸した場所は島の北側の岸(上陸地点から西側を見る)
上陸した二島の北側の岸の様子。
カヤックを陸にあげておく。
無人島だと思ったら、ことのほか賑やかだった、この後さらに人数が増える。

ヨットや、ジェットスキーで上陸してよく利用されているようだ。

右手が上陸してきた北側の浜、奥には屋根付きの東屋、看板、石碑が見えている。

島には廃墟と化したトイレがあった。

トイレの中をのぞいてみたら『使用禁止』と書いてあった。
かつてはバイオトイレだったのかもしれない。

使用禁止であるが、他にトイレは無いので、利用している人も多そう。

完全に壊れた手洗い場。

まずテントを張った。

島にあった流木を利用して張る。

雨はぜったいに降らないと思ったので、フライはかけずに、かわりにタープ(本当はレインポンチョだが)をかけて日陰を作った。

テントを張っていたら、おじさんがやってきてキンキンに冷えた飲み物をくれた。
すぐにプシュッと開けて流し込む。喉をゴキュゴキュ鳴らして飲む。

ビールをくれたおじさんは、たぶんガテン系の会社の社長なんだと思う。
親分肌の人で若者に仕事を与えつつ面倒を見てやっているんだろう。
これは僕の勝手な想像だけど、そんなに間違ってないと思う。

おじさんたちは今日は日帰りで、帰る前に氷をもらえる事になった。
無人島で氷は貴重だ。これはありがたい。

テント周辺の様子、なかなか良いシュチエーションでしょ。
逆側から撮影、奥に見えるのが廃トイレ
南側の岸、こちらもシーカヤックで上陸可能
桟橋の様子。
再び島の北側の海岸。
日本シームレス地質図によれば、地質年代は後期中新世 – 鮮新世であり、岩相は非アルカリ苦鉄質火山岩類であり、約700万年前〜170万年前に噴火した火山の岩石(安山岩・玄武岩類)という事だが、正直意味がわからない。
二島園地利用上の心得
二島園地利用上の心得

利用にあたっては、申請が必要と書いてあるが、現在(2018年現在)ではその限りではない(長与町役場に電話して聞いた)

島にある屋根付き東屋(と言っていいのか)ベンチもあって快適。
島の植物。

植生に関しては、シイ・カシ萌芽林に分類されているようだ。
萌芽林(ほうがりん)は地表近くで木を伐採し、切り株からの萌芽を生長させた林だ。

双島漁場復旧工事落成 記念碑 長与町漁業共同組合・・と書いてるみたい。
島の山の中は入るのが困難、ブッシュが濃い。突破するにはそれなりの装備と覚悟が必要だ。
島の植物これは『ハマエノコロ』かな・・。
焚き火に使う枝(流木)は無尽蔵に落ちている。スリングを使ってカウ・ヒッチで結ぶ事で薪を束ねた状態で運ぶ事ができる。
かまど(焚き火跡)があったので利用させてもらう。
新聞紙と網だけは持ってきた。

無人島キャンプで焼肉、これがやりたかった・・。

小さいクーラーボックスにビールを2本入れてきた、
普段はそんなにお酒は飲まないのだけど、2本では足りなかった。
今度からは、冷たい飲み物を十分用意しておきたい。

つづきます。

カヤック

2018年09月21日(金)

長与町の無人島、二島へ(1)

3連休の天候が急回復!!
カヤックでキャンプツーリングへでかける絶好の機会を得た。
最初は長与町のキャンプ場からの出撃を考えていたのだが、今回は大村海岸から長崎空港の南側をかすめ、長与町の二島(ふたしま)をめざす事に決める、単純距離で約8.5kmの船旅だ。

ざっくりこんな感じで大村市の森園公園から二島まで漕ぎたい。

大村海岸へやってくると、これ以上無いほどの好天、風もほとんど無く、波も小さい。

早速カヤックを組み立てるのだが・・・

早く海に出たいという気持ちが強すぎたのか、カヤックの組み立てに何度か失敗し、出撃の準備に1時間半もかかってしまった。気温もそうだが、焦りのためか嫌な汗をかく、組み立て終わった時には、全身が汗でびしょ濡れだった。

艇を海の中へ引き入れて漕ぎ出す。

岸で見ていた人らに手をふって別れた。

まずは長崎空港の『滑走路誘導灯』へ向かう※
この誘導灯については、あらかじめ弟からの情報を得ていた、長崎空港で働いている方に聞くと、この誘導灯に船などで近づいても何ら問題が無いと言う事である。

※滑走路進入灯かもしれない。

ほとんど波の無い静かな大村湾はまるで湖の様だ。
長崎空港の文字が見えてきた。
滑走路誘導灯がはっきりと目視できる距離まで近づく。

ところでここでひとつ問題がある。
長崎空港から出ている安田産業汽船の連絡線の航路をカヤックで横断しなければならないのだった。
これは周辺をよく見て、航路を妨害しないように速やかに移動する必要がある。

漕いでいると、右手から連絡船が飛沫をあげながら走ってきた。

カヤックを止めて見送る。

連絡船の窓にいくつかの顔が見えた。
両手で手をふってみると、手をふりかえしてくれた。
なんとなくほっこりした気分になる。

誘導灯に近づいてゆくと、左手に航空機が見えてきた、着陸態勢に入っている。

プロペラ機だ。この距離からみる飛行機は迫力満点だ。

青と緑でキレイに塗り分けられた飛行機が青い空に映える。

さあ、いよいよ、誘導灯の下を通過する。

船の上からでしか見ることのできないアングルに静かに興奮を覚える。

(ことさらに男を強調するつもりは無いが)男というのはこういうインダストリアルなデザインが大好きな生き物だと思う。

シーカヤックの楽しさのひとつとして、このように普段は見る事ができない角度から、いろんなものを見る事ができる、というのがあると思う。

誘導灯を通過した後は長崎空港の圏内から脱するために岸を漕ぎ進める。

誘導灯から離れてゆくと、いままでは長崎空港(箕島)の影に隠れていた島が見えてきた。
あれが目指す長与町の『二島』だ。

ここからが勝負だな・・と思った。

実際漕いでゆくと、長崎空港(箕島)の裏側は潮の流れがあり北の方へ静かに流されてしまう。

風はあまり無いと思っていたが、船首が進行方向とは逆側(つまり大村市側)を向こうとするので右側をおもいっきり漕いで軌道修正を入れるのだが、これがなかなかキツイ。何度漕げどもカヤックは回れ右をしたがる。これにはまいった。

また軽い船酔いにも苦しめられる。船酔いの薬を飲むのが遅すぎたようだ。
船酔いは激しく体力・気力を削られる。

疲れたので休んでいると、船首は逆側へ向いて、船は北側へと流される。

海面に2つ小さい穴が空いていた。なんだこれは・・渦?

箕島から二島への間は、景色の変化が無いという意味では単調である。
波の変化も殆ど無く、ただひたすらに静かな海。

稚魚がよく跳ねていて、カヤックにぶつかってくるドジな小魚もいる。

二島へ近づいて行くと、海面にもわずかな変化がうまれる。
小さいギザギザが海面に現れ少し風が出てきた。

前方から人の声や音楽が聞こえてきた。
まさか・・と思い単眼鏡を取り出し島を見る、桟橋にボートと沢山の人影が見えた。
先客がいるようだ。

初めてなのでどこから上陸したら良いのか分からなかったので、北側から上陸する事に決める。(実際には北側と南側どちらもカヤックで上陸可能)

潮間帯は岩がちな地形で、樹木・下草が鬱蒼としている。
島の沿岸部を海底の岩に注意しながら、ゆっくりと漕ぐ。

めざす二島の岸が見えてきた、人影とタープテントが見えている。

どんな人達なのだろうか・・不安も大きい。

続きます。

カヤック

2018年08月21日(火)

はじめてのカヤックでのキャンプツーリングの準備

フォールディング・カヤックで長与町の二島へ渡りキャンプをする。
その準備を進めている。

できるだけ無駄なものを持って行かないようにコンパクトに。
幕営のための装備はすべて山岳用だ。

思っていたより軽そうなので当初考えていた、荷物を積み込んでの試走は不要と判断した。

あとは、これに食料、乾物やレトルト食品で軽く。
アマチュア無線と本も持って行こうかな。
水は何リットル持って行けばいいかな・・?

1.5mのバックルベルトと、布テープ(赤)を購入。

バックルベルトは、カヤックのアルミフレームを結束するために用いる。バラバラにならずパッキングがしやすくなった。

バックルベルトのジョイント部分はプラスチック製で耐久性に不安があるが、とりあえず使ってみようと思う。

僕のフォールディング・カヤック、アルピナ2 430EXのボトムは、引き裂き強度を高めたアラミド繊維リップストップを採用しており耐久性は高いのだが、岩などに接触して穴が空いた場合の応急処置として布テープが使える。

布テープを折りたたんで適当なサイズで切る、これで携帯しやすくなる。色は目立つ赤で。
布テープでの補修はあくまでも応急処置で、旅から帰った後にはすぐに剥がす必要がある。張り続けるとベタベタして大変な事になるらしい。

丁寧にパッキングしてゆく、カヤック付属のバックパックはスペースに若干の余裕があるので、空いた隙間に装備を詰め込んでゆく。

あとは天候、海水温、風速など、条件が整えばいつでも出発できる。
忘れ物だけ無いように注意、リストを作ってしっかりと確認してゆきたい。

カヤック

2018年07月11日(水)

二島でカヤック・キャンプ・ツーリングしてみたい。

カヤックをはじめたばかりの僕は、まだヨチヨチ歩きの子供状態といえる。
そんな僕でも、優しく受け入れて遊ばせてくれる、穏やかな大村湾。
カヤックをはじめる人にとって大村湾は優れた海だと思う。
この海でカヤックを通じて自然に触れながら、海の人としても少しづつレベルアップして行きたい。

さて、そんな僕だが、この夏の目標が決まった。それは大村湾の無人島『二島』でのカヤック・キャンプ・ツーリングだ!!
無人島をカヤックで訪ね、上陸し、テントを張り、キャンプをするのである。そんなもん楽しいに決まってるし、もう考えるだけでもワクワクしか無いぞ!!

二島(ふたしま)は長崎県の西彼杵郡長与町斉藤郷に属している。
上から見ると丁度ひょうたんのようで2つの膨らみがあるが、大村市の臼島と比べてもふたつの膨らみは均衡がとられている。この2つの膨らみこそが二島の名前の由来である事は疑いようもない(だよね?)

ネットで検索をしてもあまり情報が無いのは他の大村湾の島と同様であるが、幾人かカヤックで上陸しキャンプを楽しまれているようだ。
ネットに上がっている写真などみていると、この島にある看板に『二島園地利用上の心得』が書いてあり、利用にあたっては許可が必要と書いてある。管轄は長与町役場都市計画課である。まずは電話をして話しを聞いてみる事にした。

対応していただいたのは長与町役場、土木課の方、かつては桟橋があり長与町が管理をしていたとの事で、利用には申請が必要だった事もあったそうだが、今は桟橋は壊れてしまい管理が出来ないと言う事で、利用の申請も必要は無いし、利用の制限も設けてはいないと言う返答をいただいた。もちろん二島の利用は自己責任であり、何があっても長与町は関知しないという条件付きである。法律とマナーを守れば利用しても大丈夫と言う事だった。

法律的に問題無いとくれば、あとは実行に移すだけである。

出撃地点としては、いつもの海岸、大村市の大村海岸、ここからは10km近く漕ぐ事になりそう。
他の候補地としては長与町の潮井先キャンプ場内から、テントサイトの下は砂利の海岸と言う事で、距離的にも4kmと無理が無い、ここも良さそうである。

シーカヤックでのキャンプツーリングの前にクリアしておくべき事がいくつかあるが、自艇のアルピナ2 430EXに実際にキャンプ道具を詰め込んだ上での試走はやっておきたい。シーカヤックは積載量が多くなると喫水が下がるが、安定感が増すと言う、そのかわり進みにくくなるとも聞く、そのあたり実際どうなのか、試してみねばなるまい。

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